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2006年 07月 09日

人格と品性が疑われる話

まあ本ブログのヲチャーの皆様にとっては今更でしょうから公開してしまいますが。


『GUSH ManiaEX 体位』所収の松永也槻のエッセイ「妄想ノ棲処」において、
以前話題にしたこともある「レイプ物」の多さについてのコメントがなされています。
基本的に自分が勝手にそうではないかと考えていたことに近いように思われますが、
彼女をもってして腐女子の代表と見ることも出来ないでしょうから、個人的な考えに
合致する有意なサンプルが一例見つかったという認識に留めておくべきなのでしょう。
それでも若干突っ込みたい所はあるので、以下簡単にブサメンとしての負け惜しみを。

曰く、レイプ物は「夢と希望」として存在するのであり、「女性にはレイプ願望がある」と
いうのは「男性」の安直な誤解。「ラブの演出」で「愛しているから(レイプする)」ので
女性や受の「人間性を認めず」「物として扱って性欲の捌け口にする」ものとは違うと。
この点までは個人的に納得も行きますし、考えていたことと基本的に一致しています。

ただこの直後に、「愛ゆえの執着」と言いつつ「相手が誰でもいいわけじゃないんです」、
「イケメン以外お断り」と本音と思しき点に話が飛んでしまうと様相が変わってきます。
ブサメンなら「セクハラ」になることでもイケメンなら「悪ふざけ」になるという例等は
801以外でも感じてきたことではありますが、臆面も無く言い切られるともにょるかと。

その後も、日本では「女性の(性的な)はしたなさ」に否定的な「貞操観念」があるため
「照れ隠し」、あるいは「言い訳」としての「レイプ物」があるのだと指摘していますが、
これは身も蓋も無く言えば、襲われたことを性欲を満たす言い訳にしているに過ぎず、
結局のところ「(イケメンに)襲われたい」ということ自体は肯定してしまっている訳で。
下手に文化や貞操観念を持ち出して正当化しようとして見事に玉砕しているというか。

結局「イケメン」に「愛されて」ならば襲われても良い、という発想の女性がいることは
事実なのだなあという点を再確認し、腑に落ちると同時にもにょってしまった次第です。
突き詰めれば「男に都合が良い」構造になっているなあ、と他人事のように思いますが。
仮に女性側にそういった情動があるとしても、まあ普通で正常な事だろうと思いますし
別段上記のような情動自体を非難する気も擁護する気もその資格もありませんので。
増して妄想と現実を取り違えて襲おうなどと思うわけではありませんが(ブサメンだし)、
逆に自分に置き換えるに理解し難いなあと。いくら愛でも乗られたらドン引きしそうだ。

ついでですが、情動を過度に誇張する801が多いのも理解し難いなあと思います。
あまりにあけすけなエロに開き直られたりすると正直げんなりしてしまうのでねえ。
「はしたなさ」をひた隠そうとしてなお情動が滲むという心身が動きが仮にあるなら、
まさにそこにエロティシズムが現出しており、それをそのまま描けば良いと思いますし
情動そのものをあけすけに描いても却って興を削ぐことでしかないと思うのですが、
この辺りの発想はやはり男性的なのかもしれませんね。見事なすれ違いだ・・・。

by bonniefish | 2006-07-09 23:59 | 長文雑想


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