2009年 04月 14日

三十路のゆくすえ

期末にかけての棚卸し的な駆け込み仕事とその後始末がようやく終わろうとした辺りで
早くも今期の仕事が動き始める辺り,禄を食むのも楽ではないなと嘆息するばかりです。
思ってもいない幸運(?)に恵まれたりもしましたが,同僚は更に上を行くようで。桜井翔!?

まあ良い年齢で月に3~5万の書籍代を費やし,上司や友人と下手をすれば毎日飲み,
更には鉄道趣味やら旅行趣味やらまで抱えていると時間は幾らあっても足りない訳で。
この週末は隙を見て結婚式出席に繋げて休暇を取り,関西方面を放浪していましたが,
肌寒い夜の六甲ケーブルに往復とも1人きりで乗車した時には何某か胸に去来したり。

それでも1年間の苦楽を共にした知人達が最近続々と家庭をなしていく様を見るにつけ,
我が身を振り返って思うことが無くもないのですが,暫くはこのまま行くのだろうなあと。
ただ自分の中で最近801のみならず趣味全般に対する体温やテンションのようなものが
低下している理由を考えると,結局自らの置き所の定め方如何だったのではないかという
陳腐な結論に落ち着きそうで嫌なのですが。自己の矮小さのアレロパシーというオチ。


・『ウンポコ』の休刊を知りやはりなあという思いは拭えず。好きな作家陣も多かったため
 購入を続けていたが,雑誌の方向性が不明瞭というか身内受け的な中途半端さがあり
 とにかく色々と微妙なラインナップだったし。性差によるセンスの差だけではなかったか。
 まあ『セバ』のお陰で今まで読まなかった作家陣に触れ合えたのは有難かったですが。
 しかしこれからどうしよう。『Wings』を各号買うべきか,セバの載る号だけにするか・・・。

・つげ雨夜の『GUSH』の兄弟ものに萌えて仕方がなかったのは既に書いたとおりですが,
 その連載が終わってすぐのこの5月号から新たに始まった連載も結構ツボっぽくて驚愕。
 この人は前はもっとお馬鹿っぽい感じの話やキャラで絵が可愛いというだけだったのに,
 いつからこんな抑えた雰囲気というか色気みたいなものが出てきたんだろう。不覚・・・。

・『ルチル』でもついに子育てネタが始まり落胆しかけるも,思ったよりは悪くなくて安堵。
 本誌ではやはり最近始まった秋葉東子のエッセイ漫画が面白い。ノリが関西的かな?
 あとはvol.29でもしっかり萌えさせてくれた平喜多ゆや。元々薄い少年体型の描写が
 卓抜でエロかったのに最近磨きが。心情の微妙なエピソードへの落とし方には悶絶。

・単行本は藤谷陽子『ボーダーライン』と小鳥初夏『お屋敷でのひみつごと』に萌えまくり。
 前者はタイトル作の微妙なギャグっぽさに身構えたが軽妙な展開とキャラの魅力が◎。
 そして後半のシリアス含みの各キャラの微妙な歪みがリアルで好みかと。エロいし(笑)。
 後者は絵は良いし各キャラの微妙な外し方や描写の省略,ライトな笑いは大変好みだが
 話の薄さというか設定の無さや展開の唐突さが目についた気が。何か同人的になった?

・あと忘れてはいけない『青い芝生と甘い水』。自分が3話から読んでいたことを知り驚愕。
 (設定や展開からしてもっと続いている話だとばかり思っていたので。)そういう意味では
 情報的な収穫は多くなかったが,通して読むと改めて作品の柔らかい雰囲気に入れたし
 大人組のエゴも苦笑できる程に若人カップルの青さと真っ直ぐさが胸に飛び込んできた。

・夏葉ヤシはTLに辿りついていたんですね。この人のエロの妙な濃さからすれば当然とは
 思いましたが。というよりもういっそ普通に成人向けエロを描けば良いんじゃないのか?
 ただ最近のTLの隆盛とBLとの垣根の低さなどを見て思うのが,若い頃の自分が801に
 求めていたもの(に対応する澱み)の一部はTLでも解消できたのではないかという点で。
 何というか人の対応力や希求の強さには切なさめいたものさえ覚えてしまいますね・・・。

・Yahoo!のイッキ読みでつづき春の名作『Going to hell』が対象に入っていてびっくり。
 翌日仕事なのにもかかわらず思わず読み返してしまいました。やはり読ませる名作です。
 ついでにちょっとネットで評を探して某所で見つけた『萌えはないけど名作』との一言に
 思わず唸ってしまったり。確かに萌えは・・・いやでも絵柄ではないところで萌えないか?
 芸能界舞台なのに華々しさが少ないのも良くないのか?でもそこが本作の良識とも・・・。
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# by bonniefish | 2009-04-14 23:59 | 801雑記 | Comments(0)
2009年 02月 28日

延命措置

大分バックデートして2月の投稿にしていますが,なかなかどうも・・・多くは語りますまい。


・Dear+の『彩おとこ』が終わりましたねえ。最後は暗喩が過ぎる感もありましたがまあ。
 何だかんだケチを付けさせつつも読ませる辺りは流石ですなあ。大団円も嫌味がないし。

・『ウンポコ』を読み返し,あおいれびんがツボだと気付いて少し微妙な気分になったり。
 今更絵の色気だけで転んでもなあ。でもウンポコの4コマは設定も含めてドツボだし・・・。

・丸木文華の『兄弟』に続編が出ていてびっくり。取り急ぎ読むに相変わらずの濃密さで。
 食傷気味になりつつもそれなりに楽しんでいる面もある辺り,自分も随分変わったなあと。
 以前は血縁ものはダメだったんですが,最近親等が偶数なら読めるようになっていたり。

・なぜ上記のような話をしたかというと,『GUSH』のつげ雨夜の『兄弟日和』に嵌りまして。
 絵は相変わらずライトなんですが,全体の雰囲気というかコマ間がとにかく濃密に覚えて
 熱っぽい展開にのめり込んでしまって。特に稚さを残した常識人の弟くんの懊悩に悶絶。

・さらにSHY NOVELSの『姦淫の花』(『堕ちる花』の続編)というこれまた兄弟物の小説を
 注文した辺り,我ながら脳の腐敗っぷりに惚れ惚れ。まあ距離感の問題なんでしょうが。

・小説ではかわい有美子のCross Novels『空色スピカ』が学園もので,久しぶりに堪能。
 まあ生徒会のあり得ない権力っぷりや,作者独特のお約束過多などはあるのですが,
 十分に楽しめる王道ネタと展開,何より一日の長のある筆力で楽しませてもらいました。

・実は最近801絡みでなんと13年半ぶりの宿願が叶い,嬉しさの余り悶絶しております。
 長く生きていると偶には良い事もあるもので。年度末に向けての地獄の中の仏でした。

・余裕がない生活の反動で書籍の購入量も増えていまして,昨日の通販の合計額が
 なんと16,150円。最近カードの引き落とし額も右肩あがりで,貯金の伸びが鈍い・・・。
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# by bonniefish | 2009-02-28 23:59 | 漫画感想 | Comments(0)
2009年 01月 24日

転向

もはや1月も最終週を向かえて初更新とは。己が怠惰さに惚れ惚れするばかりです。

昨年末に引越をして身辺が慌しかったことと,昨年12月から仕事が立て込んできて
帰宅が遅くなったことからこのような有様と成り果てたわけですが,ふと考えて見るに,
滞っている雑誌感想を書かなければ(そのために雑誌を読み返さなければ),という
偏執的ともいえる義務感からくるプレッシャーがあって,そこから逃れようという気も
更新を億劫がらせている主因ではないかということに改めて気付かされた訳でして。

正直現在の境遇に鑑みれば,過去のようなペースで気軽にやおいの感想を書くのは
困難な訳ですし,上記のようなほぼ無意味で個人的な偏執から何も更新しないより
適宜何がしかを書く方が良い気もしまして,今後は随時更新で行こうかと思います。


という訳であえて最近801について個人的に感じたことから数点。

・CRAFT vol.39での『セブンデイズ』,後半結構良い感じに盛り上がっていたのに,
 最後のオチが,当て馬についてもろくに処理せず,気持の確かめ合いもないまま
 両思いになった様子とその後のラブラブっぷりの片鱗を見せるだけで終わっていて
 ちょっと拍子抜け。特に攻の告白はもう少し理由を語らせた方が良かったのでは?

・金井桂『僕はお兄ちゃん。』は絵も軽めのノリも悪くなく楽しめたが,受の兄がなぜ
 義弟の片方を選んだのかについての説明が全くなくてびっくり。告白劇自体や,
 その後の展開も好みだし,おまけシーンのノリなどは個人的にツボだったのだが。

・桑原祐子『自動昇降恋愛』は一時期の妙なアニメ絵っぽさや脳内感も少なくなり,
 爽やかめの絵と明朗な展開を楽しめた。ていうかこの人ってこんなにエロかった?

・ウンポコvol.16の池田乾『戦う!セバスチャン』ではついにセバの両親が登場。
 ベースとなる設定なり発想はベタな物が多いのに作品になると爆笑できるのは
 斜め上な展開とそれを許容(超越?)して余りある既存キャラの濃さ故でしょうか。
 年4回程度のペースではやや寂しいですがネタ枯れ感が出なくてよいのかなと。

鷺沼やすな女史のサイトで小説ブログの更新が始まり,オリジナル作品に悶絶。
 同人誌収録作品ですので既読なのですが,あらためてしみじみと楽しめました。

 幼なじみの高校生2人の微熱を孕んだもどかしい関係が,やや晩熟の攻くんが
 女の子から告白を受けたことを機に揺らぎだし,決意した受くんが体当たりで
 告白をするという展開は王道ですが,これを攻側視点で,攻の心情と受の言動を
 きめ濃やかに,時に大胆かつ鮮やかに活写する筆力にはただ敬服するばかり。
 硬質な文章から斯くも柔らかな情感が伝わるさまを皆様もぜひご堪能頂きたく。 
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# by bonniefish | 2009-01-24 23:59 | 漫画感想 | Comments(0)
2008年 12月 07日

重箱の隅つつきですが

まだアクセスが0にならないことに感謝しつつ,転居後の更新を我ながら願うのみです。


『BOY'S JAM』が休刊して,作家陣やコンセプトは『Dear+』本誌に吸収されるようで,
これ以上本誌のライト&エロ化が進んだらどうしようという危惧の念を禁じえませんが,
その『BOY'S JAM』の最終巻を読んでいてどうしても突っ込みたくなったことが一つ。

私はこのアンソロで阿久津柑子を知ってファンになり,掲載を楽しみにしているのですが
今回の『この弟,凶暴につき』を読んでいてあまりのミス(?)に思い切りもにょりまして。

この話は義理の弟(攻)が兄(受)に惚れ,受が寝た間に自分の左手と受の右手を縛り,
そのまま日常生活を始めた矢先の朝食中に,攻のスイッチが入りHするものですが,
この肝心の手の結び方が,コマを追う毎にまるで冗談のようにコロコロ変わるんですよ。

タイトルページで手が描かれている2コマは,いずれも受右手-攻左手なのですが,
2ページ目の1コマ目で受の手が左手に変わり,3コマ目にはまた右手に戻ったあと,
最終コマ(8コマ目)では今度は攻の手が右手に変わる。3ページ目の3コマ目では
なんと受の手がまた左手に変わり,この時点で冒頭の結び方と完全に逆転ですよ。

4ページ目の回想シーン明けでは当初の受右手-攻左手に戻るも,直下のコマでは
攻の手が再び右手になり,5ページ目の大ゴマ等も描かれますが,その左下にある
5コマ目では極め付け,受攻ともに左手に変わる。そして6ページで冒頭に戻ると。

その後のエロ絡みのシーンでは結び方は一貫しているのですが,22ページから
23ページの体勢に変化するにはそれなりにアクロバティックな動きが要るなあとか
もうそういう観点でしか見られなくなってしまい,余り楽しむことができませんでした。

おそらくはエロシーンを先にペン入れして,冒頭の部分は締め切りぎりぎりになって
作業した結果起きた齟齬だとは思うのですが,わずか6ページ足らずの間に8回も
結び方が変化するとは,もうプリンセステンコーも真っ青なのではないかと(笑)。
いくら慌てていたとしてもこれだけのミスをするとは粗忽の謗りは免れないでしょう。

しかし編集者も天下の新書館ですしこの齟齬に気付かなかったんですかねえ?
まあ気がついても手遅れで載せざるを得なかったのでしょう。こんな所に気付いて
わざわざブログであげつらうような奇特な読み手はそう多くないでしょうし(苦笑)。
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# by bonniefish | 2008-12-07 23:27 | 漫画感想 | Comments(0)
2008年 11月 18日

『屋上ボーイズ』

あいかわらずあり得ない更新ペースで,既読本の山は標高をただ増すばかりですが,
逆に言えば801を読み続けてはいますので,久しぶりに徒然と書き連ねてみようかと。


鹿住槇や麻生玲子などのベテランがソフトBLを書いたり,件の百合シリーズがあるので
コバルトはそれなりにチェックしています。安定した構成や筆力が保証されていますし。

そんな中最近購入して楽しめたのが阿部暁子のタイトル作。ロマン大賞受賞作とのこと。
真っ直ぐで少し人生に不器用な高校生男子が,好青年めいた同級生と友情を深める中
いじめや家庭の問題に正面から深く向き合い少しずつ成長する中で,友人の過去を知り
それぞれがその苦さを噛み締め,前向きに友情を築き直そうとするまでを描いていて,
主人公や友人の心情に共感するとともに,2人の関係性にはどっぷりと萌えましたよ。

こういうBLではない作品を堪能した自分を振り返って思うのは,自分の801嗜好には
「少年」への空想的な希求とショタ好きとの二面性があるのではないかということです。
後者は私の諸々の来歴等に由来するものでかつ本題ではないのでここでは措くとして,
前者についてはことある毎に表明しつつも,自分自身の情動を把握しきれていません。

矮小なプライドゆえに同時代では素直に実行や礼賛できなかったことの代償行為とは
思うのですが,それだけで801への餓えを全て説明できている気もしないもので・・・。
女の子が男の子に惚れる系の話(片山奈保子『空よりも青く染まれ』等)も好みなので
801嗜好との差を突き詰めれば良いのでしょうが,意外に有意な差を見出せなくて・・・。
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# by bonniefish | 2008-11-18 23:59 | 小説感想 | Comments(0)