<   2005年 12月 ( 16 )   > この月の画像一覧


2005年 12月 31日

酔余の総括

総括というとどうしても内ゲバの方が想起されてしまいますが・・・(苦笑)。


本年はこと801に関してもいくつかのトピックがあったわけで、4月のアンケート依頼などは
個人的にも面白い経験でしたし、秋には新たな知己を得るという幸運にも恵まれました。
逆に直接的でない形での批判的言辞を目にする機会もあり色々と考えさせられましたが、
いずれにせよサイトを通じての情報発信に対する応答が得られた点は幸甚であったかと。

逆に、購入・読書量の減少が際立ってきたことは遺憾ですが、このジャンル自体そもそも
四捨五入して三十路になる者が読むべきものではないのかもなあという諦めもあります。
ここに来てのコバルトへの傾倒傾向なども逆説めいて面白いですが、話の展開の浅さより
作家の円熟さ(話の構成やキャラクターの厚み、描写の卓抜さ)等を追わねばならない程
個人的な趣味を満足させる801に出会うことが難しくなったことの証左なのでしょう。

勢い余ってblog化までしてしまい、今後の暫くの迷走も保障してしまったような形ですが、
早期にうず高く積みあがった小説の感想を片付け、私的ショタ論なども書いておきたいとは
思っておりますので、よろしければ新年も本サイトにお付き合い頂ければと存じます。

それでは皆様良いお年を。
                  1時間足らずで空けた4合瓶を抱えながら  たんび拝
[PR]

by bonniefish | 2005-12-31 19:55 | 801雑記 | Comments(0)
2005年 12月 31日

迷妄の彼方に

乙酉の終の夕陽は無為の内に沈みなんとす・・・。


水原とおる『初恋』: 文章・構成〇 恋愛度△ ネタ△ バランス△ 好み〇
半生を描こうとしてのネタの詰込みと展開や恋愛描写の抜けが惜しいが読み応えは〇。

高遠琉加『世界の果てで待っていて』: 文章△ 恋愛度△ ネタ△ バランス△ 好み△
色々な人間関係が錯綜する上ネタが重く、構成にぎこちなさが見えてもにょる感じも。

うえだ真由『スノーファンタジア』: 文章・構成〇 恋愛度△ ネタ△ バランス〇 好み△
状況につけこむ&誤解という辺り評価が分かれるだろうが、切ない系として出来は良い。

桜木知沙子『雨の上がる場所』: 文章・構成△ 恋愛度△ ネタ▽ バランス△ 好み▽
ゲイネタはどうもねえ。いつものご都合&誤解展開にまぶされるとありえない感が強くて。

杏野朝水『罪よりもいとしくて』: 文章・構成△ 恋愛度▽ ネタ▽ バランス△ 好み▽
復習目的で実父&腹違いの弟と寝てバレてるのに、最後は弟と出来上がるってどうよ?

砂原糖子『夜明けには好きと言って』: 文章・構成〇 恋愛度△ ネタ▽ バランス〇 好み△
ハーレクインっぽいホスト物でしかも肝心のトラウマが思い込みっていうのは流石に・・・。

佐々木禎子『レイトショーはお好き?』: 文章△ 恋愛△ ネタ△ バランス△ 好み△-
カリスマに出会って意外な一面を知り自らの才能を開かせてもらうというのもパターンか。
[PR]

by bonniefish | 2005-12-31 16:41 | 小説感想 | Comments(0)
2005年 12月 29日

毎度お馴染みの

有明にて友人のサークルの売り子をして参りました。例によって801とは全く関係無い
ジャンルだったのですが、なぜか配置が周囲を801系に囲まれるというものでして、
道行く女性陣の持つ本の表紙を見たり会話を聞くにつれ何とも妙な感覚に襲われました。
というか島にあったサークルのうち男がいるのは私の所だけという状況はどうなのかと。
前回もすぐ後ろで男性系801サークルが過激な本を売りさばいてましたし。業なのか?


麻生玲子『いちばん外側の色』: 文章・構成〇 恋愛度△ ネタ△ バランス〇 好み〇
コバルト的浅さはあるも感情の描写は見事。でも攻側の感情は恋愛になるようなものか?

麻生玲子『風の色を映す』: 文章・構成〇 恋愛度△ ネタ△ バランス〇 好み△+
ベタな友人像やトラウマの安直さにやや△。というかどちらも3歳設定を上げるべきでは?

砂原糖子『セブンティーン・ドロップス』: 文章〇 恋愛度△ ネタ△ バランス〇 好み〇
「理想的に見える攻」の崩し方は上手いが、恋愛感情薄く身体に走る辺りには幻滅も。

高坂結城『勝手にしやがれ』: 文章・構成△ 恋愛度× ネタ▽ バランス〇 好み▽
状況設定も描写も甘いし恋愛への契機が殆んど無く展開も唐突。過日の栄光は何処に?

神奈木智『甘い夜に呼ばれて』: 文章・構成△ 恋愛度△ ネタ△ バランス〇 好み▽
エピソードの過多さ、攻や当て馬のステロな超人さ等を受け付けなくて。出来は良いが。

坂井朱生『ルーズな身体とオトナの事情』: 文章▽ 恋愛度△ ネタ× バランス△ 好み▽
目付け役が同居してセクハラってありえない厨設定だと気付くのが遅れた自分が憎い。

榊花月『ジャーナリストは眠れない』: 文章・構成〇 恋愛度△ ネタ▽ バランス△ 好み▽
801以外の部分の酷さ(暗号文のちゃちさや少年報道への立場)が全てを台無しに。
[PR]

by bonniefish | 2005-12-29 23:56 | 小説感想 | Comments(0)
2005年 12月 28日

虚妄の続き

腐臭のしそうな酒浸りの日々・・・。


【Dear+ 1月号】三池ろむこの掲載位置が・・・。地味だから? また『セバ』も無いし。
◎:三池ろむこ『遠くに在りて』: キャラや恋愛感情の等身大さは毎度ながらお見事。
〇:夏目イサク『ホントのことはわからない』: ままならなさ振りが結構良い感じ。
   月本てらこ『惑性.’s』: 入浴シーンですか・・・。展開の急さは相変わらずですが。
   藤たまき『ゆりかご』: 病気(?)への下手な同情を絡めず納得いく展開だったので。
△:一之瀬綾子『追憶』: キャラの理不尽さやシリアス場面のぎこちなさは否めないが。
   小糸山葵餅『まだ夢のような場所』、松本花『がっこうのせんせい』
   藤川桐子『クレシェンド2』、宮本佳野『ドリーマーズ・ハイ』
▽:依田沙江美『よるべなき男』、吹山りこ『Sparkling Romeo2』
   鳥人ヒロミ『彩おとこ』、真山ジュン『SEXY EFFECT 96』
スルー:門地かおり『生徒会長に忠告』、南野ましろ『はちみつ光線大作戦』
     志水ゆき『是』、高群保『JAZZ』、えみこ山『懐疑は踊る』

【GUSH ManiaEX 男の園】なんでこのテーマで男娼窟ネタが複数挙がるのか・・・。
△:真行寺罪子『Married With Children』: 展開や恋愛描写に頁を割いてくれれば。
   あきばじろぉ『判定をどうぞ!』: 無難めなショタ路線に収まっているならまあ。
   藤成ゆうき『俺達の日常』、蓮見桃衣『玉仙坊夜話』、
▽:天城れの『箱入り童貞』、トシツキハジメ『不連続世界』
×:桜川園子『路地裏の人魚』、安南友香子『雪花』
スルー:たちばなれい『花の湯へいらっしゃい』

【Comic B’s LOG】女子中生向け。看板作を揃って目が受け付けない。煽りも設定も×。
             ここまでツボに来ないものが出るとは嘆息しかないが、売れそう・・・。
◎:吉田もろへ『独り狐』: 絵も可愛いし、変化ものの設定に甘えず話を纏めていて良い。
△:カメイ与五郎太『オラトリオらんぶる』: 『少年浪漫』での休載理由がこんなのとはね。
   小杉繭『Step!』: 無難な少女漫画としか思えないがなぜこの雑誌に?
▽:高坂りと『世界征服チルドレン』、須貝あや『ハゴロモ少年』、
   高山しのぶ『ひよりまじ』、青柳たくみ『月夜見亭の主人』
×:吟鳥子『架カル空ノ音』、DUO BRAND.『クロス*ブレイク』
スルー: ゆうきあずさ『ウィッチクラフト109』、高野優美『HAPPYりさいきゅる。』
     藤成ゆうき『乙女的恋革命★ラブレボ!!』、ほづみりや『ぼくとわたしの恋愛事情』
     松平徹『オトメキはいすくーる』、スズケン『モサルタカス』
[PR]

by bonniefish | 2005-12-28 22:58 | 漫画感想 | Comments(0)
2005年 12月 24日

As if thrown into a freezer

一段と冷え込みが身に沁みますが・・・。


いおかいつき『非常識な愛情』: 文章・構成△ 恋愛度△ ネタ× バランス△ 好み△-
医者が患者にというのはねえ。感情の欠落したキャラとしての造型もぎこちないし。

春原いずみ『堕天使の調べ』: 文章・構成△ 恋愛度▽ ネタ▽ バランス〇 好み▽
舞台とキャラの行動の現実味の無さは特筆すべきかも。雰囲気の職業ですな。

菱沢九月『夏休みには遅すぎる』: 文章・構成▽ 恋愛度△ ネタ△ バランス△ 好み△-
連れ回される状況の説明も伏線もぎこちないし、攻の理不尽さも許容し難い気が。

一條惺理『地上のマーメイド』: 文章・構成△ 恋愛度〇 ネタ▽ バランス◎ 好み△+
受のなよっぷりや強権的家族のステロタイプが気に食わないが、出来自体は良いと思う。

榊花月『つめたい花』: 文章・構成△ 恋愛度〇 ネタ〇 バランス▽ 好み〇
続編ゆえかキャラの性格設定ゆえか展開はぎこちないが恋愛感情の描写はリアルかと。

綺月陣『一億二千七百万の愛を捧ぐ』: 文章〇 恋愛度△ ネタ△ バランス△ 好み〇
栄光と挫折の描写が優先され、恋愛性が薄れた点や残酷な部分もあるが手応えがある。

鹿能リコ『ヒミツの恋は温泉で』: 文章・構成△ 恋愛度▽ ネタ△ バランス〇 好み▽
受の幼さと恋愛描写の薄さ、エロの直截さが気になるが、逃避として読むには良いかも。
[PR]

by bonniefish | 2005-12-24 23:09 | 小説感想 | Comments(0)
2005年 12月 21日

真白からぬは・・・

実はバックデートですが、ご愛嬌ということで。


【MAGAZINE BE×BOY 1月号】 頑張って読んでみたがダメージが大き過ぎる・・・。
〇:ユキムラ『落ちぶれ紳士に愛の唄』: 恋愛過程を描く回は面白いし機微もうまいかと。
   天王寺ミオ『ワイルドダーリン』: 微妙さもあるが着実な成長への感嘆も込めて。
△:国枝彩香『Show Me Heaven』: キャラも絵も展開もスマートだと良かったんだが。
   北上れん『恋落ちルール』: 受の顔も性格も全く移入を誘わないのは何故だろうか?
   高永ひなこ『不器用なサイレント』、志野夏穂『倉科先生の受難』、
   藤井咲耶『フォーチュン・トラップ』、立野真琴『HERO・HEEL-英雄と悪漢-』
▽:ねこ田米蔵『神様の腕の中』、葵二葉/紅三葉『LEVEL-C』、
   中井ニコ『好きだなんて言えない』、みささぎ諷李『君を辿る胸裡』
××:こうじま奈月『僕らの王国』、寿たらこ『SEX PISTOLS』
スルー:不破慎理『YEBISUセレブリティーズ』、九州男児『課長の恋』、
     龍川和ト『追憶のビーナス!-恋愛前線注意報-』、浦コハク『愛犬ゲンキ』

【GUSH 1月号】 連載の魅力の無さと不定期掲載陣のツボさがもはや小気味いい程に。
◎:深瀬紅音『Lovers, cool』: ツボは外さないんだが、作りの甘さが同人っぽいとも。
〇:橋本あおい『いつだってきみのこと』: ドベタだがここまでライトに突き抜けていれば。
△:ホームラン・拳『ぼくとアクマと魔法のことば』: ラノベ的設定がなっていなさ過ぎるが。
   霧島珠樹『犬カタログ』、葛井美鳥『発情ベクトル』
▽:越智千文『キスのヤマイ』、千歳ぴよこ『SUPER! 恋愛党』
×:大和名瀬『さあ恋におちたまえ』、祐也『スイート・ラブ・ライフ』
スルー:真中ココ『ドール生活のススメ』、羽崎やすみ『学園ルンバ』
[PR]

by bonniefish | 2005-12-21 23:57 | 漫画感想 | Comments(0)
2005年 12月 19日

さらば酒の河

この調子だと小説の処理は終わらないかも・・・。


榊花月『風の吹き抜ける場所へ』: 文章・構成〇 恋愛度△ ネタ△ バランス〇 好み〇
不遇からの再起というありがちなテーマだが、キャラに説得力があり読後感もなかなか。

雪代鞠絵『スウィート・セレナーデ』: 文章・構成▽ 恋愛度× ネタ▽ バランス△ 好み×
攻の悩みの浅さも受のトラウマの呈示も酷すぎ。軽けりゃコバルト系として許容できるが。

綺月陣『始末屋J』: 文章・構成△ 恋愛度△ ネタ△ バランス〇 好み△+
相変わらずストーリーは無きに等しいもキャラのアクと勢いとエロで乗り切るあたりはまあ。

綺月陣『囚われた野性』: 文章・構成△ 恋愛度△ ネタ▽ バランス△ 好み△-
続編ゆえの弊は現れようもなかったが、敵役のしょぼさと強引なエロにやや食傷。

松前侑里『愛は冷蔵庫の中で』: 文章・構成▽ 恋愛度〇 ネタ△ バランス〇 好み△
過多なモノローグとベタなネタが松前節になるとなぜ倦怠感を感じさせないのだろう?

椎崎夕『親友と恋人と』: 文章・構成△ 恋愛度〇 ネタ▽ バランス△ 好み▽
訳知りな当て馬、醜悪な女性描写、すれ違いとベタなネタが多すぎ。悪くは無いが。

橘紅緒『専属契約』: 文章・構成△ 恋愛度▽ ネタ▽ バランス〇 好み△-
奔放な母親の命令で女装という展開に沈没。体先行としても惚れる理由は書いてくれ。
[PR]

by bonniefish | 2005-12-19 23:52 | 小説感想 | Comments(0)
2005年 12月 16日

希求と媒体の乖離

先日の雑記に付いてコメントを頂いたのを契機に若干の補足を。


強姦は単なるエロシーンをもたらすツールなのではないかという仮説は、当然ながら
全ての要素を説明し尽くしてはいない訳で、強姦は当然にその他の要請も含むはずだ。

例えばもはや強姦として意識されているのかすら不明なほど801では日常となっている
好意の暴走としての強姦は、裏を返せばこうした暴力の背後に愛があって欲しいという
希求をも含んでいるような気が以前からしている。これは一見相手が浮気したように
思えても実は単なる誤解であったという、これまた反吐が出るほどお馴染みの展開と
その根を同じくするものなのではないかと。まあ相手を信じたいんでしょうなあ。

偏見かも知れないがこれは女性的な発想のような気もするのだがどうなのだろうか。
まずそもそもこれだけ恋愛に対して不安を抱くということ自体から違和感は覚えうるし。
相手に横恋慕した男や昔の恋人などから主人公が暴力や脅迫などを受けるという
ネタを見るにつけても、本人に怒りが向いてしかるべきではとも思ってしまうわけで。
もちろん男(当然大抵が攻)を取り合う時点ならライバルを蹴落とすのは当然だろう。
しかし心変わりの責任等は本人であるはずなのに、それでもやはり恋敵を恨むのは、
源氏の六条御息所に対する評価の差などに現れるような性差なのではないかと。

別な要素として、強姦された相手にそのまま流されて惚れてしまうというパターンでは
当然の如く攻は何らかの超人的な要素を有している「スーパーマン」なのである。
容姿が秀逸なのは当然のことながら、強靭な体躯や明晰な頭脳とカリスマを持ち
受を蹂躙しつくしてくれるわけだ。ここにマゾヒズムを読み込むのはおそらく間違いで
やはりここには優れた男性を希求するメンタリティーがあると言わざるを得ないだろう。

容姿端麗な受を男性的魅力に溢れた男が娶るという構造だけ見れば、受の性別以外
古典的なジェンダー意識のむしろ過剰なまでの投影でしか無いという辺りは、
「真実の愛」とさえ言われるやおいが持つ性質としては皮肉以外の何物でもあるまい。
少なくともこの面だけを捉えれば、男女間における恋愛描写を嫌悪する層のための
奇矯な代替物に過ぎないという批判は正鵠を射ていると言わざるを得ないだろう。

私自身も横のアンケートにもある通り様々な傷を抱えてやおいを読んでいるわけで
一概に謗り得るような立場ではないが、やおいのこうした点には違和感も覚える。
その違和感がより前面に出てくるように思えるのが性別受であり、誤解ネタであり、
そして何より強姦ネタなのだろう。話としてのぎこちなさ、軋みのようなものが滲む。
そもそもが移入して読むという読み方をやおいでも適用する私も悪いのだろうが。


取り止めがなくなってきたのでやめておくが、考えるにつけ気付かされる点が多いなと
しみじみ思ってしまう。こうした刃を自らにも向け臓腑を晒すべきなのかも知れないが。
また逆に考えれば屁理屈をつけずに物事を楽しめない自らのさもしさの証左な訳で。
[PR]

by bonniefish | 2005-12-16 21:46 | 長文雑想 | Comments(0)
2005年 12月 15日

在りし日の光芒を偲び

今年もあと半月ですね・・・。


乙里玲太朗『だぶるらぶ』: 絵柄◎ キャラ〇 ネタ・展開◎ 恋愛度〇 好み◎
少年期の機微のリアルな活写ぶりにはひとえに脱帽。ショタの一つの金字塔でしょう。

窪スミコ『暮れゆく空は君の味方』: 絵柄◎ キャラ◎ ネタ・展開〇 恋愛度〇 好み◎
ついに単行本化。各キャラの若さやぐるぐるぶりとどこか突き抜けた雰囲気が良いかと。

深瀬紅音『いいなり』: 絵柄〇 キャラ◎ ネタ・展開〇 恋愛度◎ 好み◎
恋愛のもどかしさの描写は秀逸だし、エロにも雰囲気がある。その繋ぎも良いと完璧かと。

花田マコ『ぼくのかわいいひと』: 絵柄〇 キャラ△ ネタ・展開△ 恋愛度△ 好み△
仕方が無いけど浅くエロに行く傾向が。近作の絵にはねねこやリリイっぽさがある気も。

高久尚子『うつむく視線』: 絵柄〇 キャラ〇 ネタ・展開△ 恋愛度▽ 好み△+
なんかインプリンティングな感じがして。エロが強まった分浮いてる感も少しあるか。

穂波ゆきね『てのひらの星座』: 絵柄〇 キャラ△ ネタ・展開△ 恋愛度△ 好み△-
再会ネタから始まり、すれ違い方や当て馬までオーソドックス過ぎて。悪くは無いが。

みろくことこ『恋人はスイートラビ』: 絵柄〇 キャラ△ ネタ・展開△ 恋愛度△ 好み△+
小悪魔系ショタだが、エロに走りがちな分男性向け的ご都合主義を感じるのが惜しい。
[PR]

by bonniefish | 2005-12-15 22:17 | 漫画感想 | Comments(0)
2005年 12月 13日

「逃げて逃げても離れて行くだけ」

というわけで推敲も無く一気に行きましょう。小ネタで済ませたいので。


先日になにゆえにかくも強姦ネタが尽きないのか嘆じたことはご記憶に新しいと思う。
その後もこのネタにつきつらつらと考えを遊ばせていたが、榊花月の『つめたい花』を
読んでいて唐突に当て馬に抱かれるシーンにぶち当たり、その理由を考えてみたら
自分の頭の中で補助線が一本引けた感じでとある考えに思い至ったのである。
強姦がネタにされるのは、無理やり襲うといった点に倒錯的価値を見出すのではなく
単に手っ取り早く作品にエロシーンをもたらすためでしかないのではないか、と。

昨今の801がとみにエロに走り内容を空疎にしていることは繰り返し述べてきた通りで、
先の榊花月の例は、話の展開上不足するエロ分を補うための弥縫策の例ではないか。
つまりまともに出会いから恋愛描写を連ねていくと、畢竟エロに達するのはラストとなり
それだけではうら若き淑女層の欲求を満たすには到底及ばないということなのだろう。
やおいを官能小説として考えればこのような発想や欲求は妥当なものなのだろうが、
年寄りからすれば801はポルノとは違うとの異論を述べたくもなるわけで・・・。

そこで話の前半からエロを確保するためにはどうすれば良いのか考えてみよう。
まずは続編。これなら既に出来上がっているカップル。思う様に乱れればよい。
巷で恋愛描写のろくにないワンパターンな続編が何ゆえにこれほど重宝されるのか
長年疑問であったが、あっさりと氷解してしまった気がする。ますます買わなくなるな。
あるいは受を淫乱、あるいは恋多き男にしてしまうのも良いだろう。よりどりみどりだ。
ただこの場合には受の設定に対する枷として働くため使える例が限られそうだ。
別な男と別れて新たに出会う話でも良いだろうが、これもプロットを大きく縛ってしまう。

そこで強姦の登場となるわけだ。これなら面倒な(!)恋愛過程の描写などもいらず
ただひたぶるにエロを書けば良い。単にエロを導くための道具に過ぎないわけだから
強姦のもたらす深刻な影響なぞ考えるべくもなく、受視点だろうが何だろうが無問題。
相手のことを考えず自分勝手にエロの限りを尽すことも許されるので趣味に走れるし
「身体が言うことを聞かない」なんていうオヤジ的なネタも使えると。もう完璧!

個人的にはそもそも801にはエロを求めていない(否定はしないが)ので、旧来の
ハッピーエンドの添え物的な扱いの方が遥かに好ましいと確信しているのだが、
昨今のエロ重視の風潮の中ではそうも行かないんでしょうな。なんともはや。
そもそも私が好むような恋愛描写重視の小説が少なくなってきている理由自体が
この風潮なのだろうし。もはや読むべき801が無くなるのは時間の問題か。
ラピスか何かのあとがきで「エロ××%を目指しました」というのを初めて見た時は
その本を思わず放り投げたが、それでもこのレーベルゆえだろうと諦めもついた。
しかしよもやこの流れが主流を占めることになるとは想像したくもなかった訳で。

まあ801小説の主人公にだけはなるものではあるまい。作者と読者の安直な
欲求だけを理由に心身を陵辱されるのだから、全くもって浮かばれるべくもない。
いい加減ポルノはポルノとしてジャンルを確立させ、旧来からの801的なものも
多少は残して欲しいものだが、商業的におそらく難しいのだろうな・・・。
コパルトやパレットだとお子様向けだからキャラも話も描写も浅くなってしまうし。
もはや旧作を読み返していくしかないのだろうか。一抹ならぬ寂しさを覚えてしまう。
[PR]

by bonniefish | 2005-12-13 23:35 | 長文雑想 | Comments(0)