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2005年 02月 26日

宿題が満載

学業が何とか初年度を終えたことは昨日書きましたが、一山超えて振り返ってみれば、
未読の本が801とラノベと普通の本で30冊近く、感想を上げていない801ものも
相当数積み上がっていて、これの処理だけで休みが終わってしまいそうな悪寒も・・・。


最近気付いたのですが、どうも私は新書の801小説に対する拘りがあるようでして、
最近食指を動かされる作品に中々出会えないためあまり新書を買えていない事に、
なぜか軽くフラストレーションを覚えているようでして。長年の習慣ゆえですかねえ。
文庫の方は(それでも減りましたが)そこそこは買っているのに、どうも落ち着かず、
従来のセオリーを破り、腐女子の方との遭遇の危険を冒して売り場に長居する始末。

昔は文庫なんてルビーくらい(ソフト系ならまあパレットやら何やらとありましたが)で
買うのはひたすらに新書でしたからねえ。学生だったのによく財力が続いたものだ・・・。
話を戻しますと、結局ハズレ臭が漂っているものにもやむなく手を伸ばさざるを得ない
状況に陥っているわけでありまして、自分のこの妙な性向を恨むのみなのであります。
何だかそういうものへの難癖の方が好まれているような気もして複雑なのですが・・・。


柊平ハルモ『溺れそうな衝動』は、攻の妄執に受がただ流されるだけの作品と言うか。
唐突な冒頭からまたいきなり過去に飛んで2人のなりそめ等を描いているのだが、
地の文が一人称に近いせいもあるだろうが攻が受に執着する理由が描かれないので、
受けともども翻弄されるのみだし、逆に逃げ出す受の心情にも共感できないと言うか。
過去を描くならエピソードで済ませるかストーリーとして書き込むか割り切って貰えると。

現在に戻ってからもやはり攻の傍若無人さに目を潜めたくなるのは私だけなのかねえ。
いきなり勝手に荷物運び出して同居させるってそれなりに見るシチュだけどどうなのか。
大の男を拘束しようとして、コンパに出かけただけで逆上して強姦ですか、芸がない。
その後はひたすらにプレゼント攻撃や突然の純情告白でなし崩しというテンプレコース。
お金さんが受けたからだろうが、多いよなあこういう我侭社長に振り回されるだけの話。

この後に、攻への恨みから突然受が誘拐されるあたりでダメダメ臭が漂いだすのだが
誘拐されてから僅か3ページで「攻に対し素直でなかった」と受が反省しだすくだりには
例によって絶句し始球式ですよ。そんなインスタントな改心がありなのかと。無茶だろ?
そもそも全く伏線もなくいきなり誘拐ネタが飛び込んでくる時点で勘弁して欲しいのに、
いきなり受は最近攻が口うるさくなったのは自分への心配ゆえだったのだと思い始め
なぜ攻を素直に受け入れなかったのかと反省しだすんだから付いていくべくも無い。
碌に状況描写がない状況下で受に突然反省されてもあっけに取られるだけだし。
強引さもここまで来るともう天晴れと拍手するしかない。勝手にやってくれと言うか。

第一端からあれだけ受を拘束していた攻の挙動を誘拐に結びつけるのは無理がある。
仮に結びついたとしても、ここまで一気に攻への評価が変わるのはありえないだろう。
逆にそんな簡単にコロコロ心情が変わるキャラならだらだらと話を続ける必要がない。
その後の救出劇もベタだし、突然登場した友人が攻の「隠された長所」を語る辺りも
テンプレまみれですがまあもうスルーでしょう。全てが予定調和でよかったねえと。
こうまでご都合に展開されると、この誘拐犯も実は攻が裏で雇ってたんじゃないかと
邪推すら生じると言うか、それくらいの捻りはある意味あって欲しい気すらするが・・・。

続編のバカップル振りは当然に予想されたので飛ばし読みに終始したが、ここでまた
攻の弟が突然絡んできてブラコンっぷりを見せた挙句、受の許に単身乗り込んできて
別れを迫る辺りのテンプレにもくらくらするがまだ許容範囲。しかし皆様のご推察通り、
ここでまたこの受は即座に翻弄されて、ハムレットよろしく懊悩し夜の街を彷徨う訳で。
まああれだけ簡単に攻になびいたんだからぐらつくときもあっさりぐらつくんだろうと
好意的に解釈すれば筋は通っているのかもしれないが、要は芸の無い繰り返しな訳で。

しかもまた受があっさり攻に見つけられるしなあ。弟もあっさり反省して場が和んでるし、
攻の友人と弟で続編を書くためのバレバレな伏線まで見せられてはもう嘆息するのみ。
後書きを見るに作者もある程度自覚的にキャラの困ったちゃんぶりを描いたようなので
多少は救われるが、この展開の強引さとワンパターンさを見せられては次は無いなと。


しかしサイトを持つようになってからこうして別れを告げる作家が俄かに増えたのは、
今まで作品をただ読み飛ばすだけで棚上げにして済ませていた不満や不信感が、
このように感想を文字化することで自覚的に整理して意識できるようになった結果、
自分にとって買って読むに値しないということが判明してしまったからなんだろうなあ。
そう考えると、感想をWebに垂れ流し始めたことがもたらした効果に驚くばかりです。
逆に見れば個人的な三行半に他人様を巻き込んでいるということにもなりますが・・・。

(初出:『Ethos』「やおい雑記」。本記事は2006年10月13日に転載されたものです。)
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by bonniefish | 2005-02-26 12:36 | 小説感想 | Comments(0)
2005年 02月 25日

晴れて自由の身となって

ようやくこれで本年度の課程が全て終了しまして、4月まで何らの負荷の無い日々が。
とはいっても色々バタバタはしそうですが、取りあえず開放感に浸っております。
とりあえず何とかサイトの内容や形態も弄ってから新学期が迎えたいものですが・・・。
更新後に一旦アクセス数が減る(どうせしばらく更新しないだろうと見切られている)
ようになってしまっている辺り、自らの不甲斐なさに歯噛みするのみであります。

と言っておきながら飲酒を理由に小説の感想は明日に回してしまうのですが(爆)、
先日に続いて原稿流用の第2弾、電波評論サークル「原辰徳新監督」の『釈』シリーズ
( http://www.geocities.co.jp/Playtown/2536/8man/l)に寄稿しました、
漫画『ヒカルの碁』についてカップリングを検討・分析した文章を転載します。
ときメモGSの時と同様、801ネタを(一応)一般人向けに使っているものですので、
例によって普段とは方向性が違いますが、もしご興味がありましたらご笑覧頂きたく。

http://www.geocities.jp/tanbi_3/hikago.html

(初出:『Ethos』「やおい雑記」。本記事は2006年10月13日に転載されたものです。)
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by bonniefish | 2005-02-25 23:58 | 801雑記 | Comments(0)
2005年 02月 19日

むさぼり得る限りの惰眠を

むさぼらんと欲すれど、流石にレポートやバイトやらが無駄な焦燥感を醸し出しまして。

今回は遊び回っている訳ではないのですが、やはり更新が遅れてしまう進歩のなさで。
小説は6冊ほど読了していますし、雑誌やアンソロもそこそこ片付けているのですが、
今日の所はまず比較的需要の高そうな小説を1冊だけ俎上に載せることでご勘弁を。


烏城あきら『嵐を呼ぶ台風!?』は裏表紙の概略を見て戻しかけたが続編ゆえ購入。
『LinS』を読んだときにも思ったが、この人の作品には妙にゲイ臭さがある感じで、
許可状シリーズの第1作では多少抑え目になっていたのがまた滲み出だしている感じ。
例によって描き込まれている化学工場の記述が多少過剰とも思えなくも無いのだが、
基本的に展開に不即不離に絡んでいるしまたそう薀蓄くささは強くないのが救いかと。
結果として見ればこうした描写が本作に現実感を与えていることは否定できないし。

ただ人気が出たせいもあるのだろうが、作者ないし編集が売り方を意識してきてしまい
サービス過剰というか自作のパロディめいてきたというか節操が薄れてきたというか、
結果としてあざとさやどぎつさのようなものが仄見えて来ている様にしか思えなかった。
仕事の描写にしても背景としてのアクセント付けの必要以上に書いてしまってある感じ。
それ以上に受のボケ振りや攻の傲岸不遜ぶりなどが目に余るように写ってしまうのだ。

主人公2人が強烈な色欲に眩んで獣のように盛るのはまああり得る展開の一つだろう。
描写が直截で生々しいのは好みではないが、趣味の問題として片付けるべき範疇かと。
しかしそれが場所や相手の気持ちを慮らないで盛られると流石に眉をひそめたくなる。
それでも強引な攻の需要も強いようだし、恋情ゆえの衝動としてまだ目も瞑り得よう。
でもねえ、相手の許可も取らずに勝手に手錠で繋ぐのはいくらなんでもどうなのさ?

そりゃあ誘拐ネタでも手錠は使うし、普通の801小説でも手錠プレイは見なくもない。
前者は周囲にばれようもない状況で、主人公にある種の悪意を持つ者が使うんだし
後者は少なくとも相手がいて意識がある状況で使うんだからまだ許容の余地がある。
朝起きたら全裸のまま手錠で繋がれ、しかも繋いだ犯人がその場に居ないって状況が
上述の例と比して如何に非常識か分からなかったのか? 噴死ものじゃないのか?
ストーリー無視のエロやギャグ小説じゃないんだから、社会人の男がいくら自宅にせよ
そんな状況におかれたら百年の恋も醒める。相手の変態ぶりに吐き気しかしないって。
しかもあろうことかこれを一度ならず二度までやってくれるとはお釈迦様も予測できず。

実は買う時点で裏表紙の概要の「拘束具で繋いで消えてしまう」との記述は読んでおり
一応の覚悟は無かったわけではないのだが、ここまで無茶なシチュとは夢にも思わず。
まして二度目には我が目を疑い、当然に本を閉じてしばし車窓を眺めるしかなかった。
(それにしてもこんな煽りを入れるとはシャレ編も何を考えているんだ? 常識無いの?
ただこうした煽りを入れれば売れるだろうと考えたのではないかとも思われるのでねえ。
でもこれで売れるなら世も末だし、少なくとも売れると考えたこと自体が嫌過ぎる・・・。)

2度とも親にばれそうになって焦る描写もあるからギャグのつもりなのかも知れないが、
笑えないって。勘弁してくれ。引くしかないだろうそんなありえない状況設定されても。
行き過ぎた執着心として大目に見ろということなのかも知れないが、それにしても
拘束に至る以前で十分に自分勝手な言動を取ってるんだから、いざHする段になって
フォローする位で釣り合いが取れるはずなのに、さらに相手の意思を無視して拘束?
いくら恋人だってそんな振る舞いは人として許せない気がする自分は狭量なのか?
お話と分かっていたって非常識なものには引くしかないと思うのだがいかがなものか。

とかく本作は上の拘束の例に留まらず、諸々の要素の盛り込みがかなり過剰なせいで
読んでいて妙な所で萎えさせられることが多く、読後には倦怠感すら覚えてしまった。
基本的に文章力や構成力はある作家とは思うのだ。細かいエピソード等は読ませるし。
ただ本作はそこへの肉付けがやり過ぎだったりあざとかったりでキツイという他にない。
第1作を楽しんだゆえの過剰な期待の反動が評価に出ているだけかもしれないが、
それにしても何度でも言うが手錠ネタのありえなさが全てを吹き飛ばしてしまった感じ。
見切るには勿体無い作家だと思うのでまだチェックはしていくつもりに変わりは無いが、
このシリーズの続編を買う気になれるかどうかは正直怪しいとしか言うべくも無く・・・。

(初出:『Ethos』「やおい雑記」。本記事は2006年10月13日に転載されたものです。)
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by bonniefish | 2005-02-19 14:27 | 小説感想 | Comments(0)
2005年 02月 12日

セルフハンディキャップ・続き

本が出版されてからここに感想を上げるまでのタイムラグが少し気になっています。
そもそも週1ペースでしか書店を訪れない以上購入の時点でタイムラグが生じますし、
さらには本を買ってから読むまでにも時間が空くことが多く(1ヶ月を超えることも)、
加えて読んでから感想を書くまでにも時間が開くことが少なくないものですから・・・。
ある程度は仕方が無いと思いつつも、改善の余地はあるなあと。実際難しいですが。
1冊ずつの更新や、BLOG化というのも考えていないわけではないのですが・・・。


【小説Dear+ フユ号】 発行から2ヶ月近い・・・。やはり粒は揃っていますねえ。
■松岡なつき『純なる魂 華やかな迷宮』:スルー ベルナールって時点で読めないです。
■うえだ真由『スノーファンタジア』:〇 記憶喪失やハッピーエンドがベタであざといが、
                       感情描写等は読ませるので。メロドラマっぽいが。
■桜木知沙子『どうなってんだよ?』:〇 狂言回しの女性の設定やホスト描写の弱さ等
                        気になる点はあるが、恋愛描写は悪くないかと。
■松前侑里『愛は冷蔵庫の中で』:△ ちょっと松前節が強すぎて付いて行き難い面も。
                       作者の視点が主人公に肉薄しすぎなのか?
■久我有加『短いゆびきり』:〇 ネタに新味もあるし設定もうまく絡められていたかと。
                   でも女性キャラがそこここで貶められているとねえ。
■ひちわゆか『やさしい悪魔』:× 設定してエロするだけですかそうですか? 執事?
■いつき朔夜『GⅠトライアングル』:〇 競馬ネタに筆を取られすぎだが楽しめたかと。
                        所々で急に妙にベタになるのが気にはなるが。
■門地かおり『第二ボタン下さい』:スルー 萌えなのは分かるけどねえ・・・。
■十波妙子『コヨリせーふくけーかく』:スルー 本人も編集も一体何がしたいんだ?
■カトリーヌあやこ『サッカーおばかさん』:スルー 北朝鮮戦も見ていない身ですから。

(初出:『Ethos』「やおい雑記」。本記事は2006年10月13日に転載されたものです。)
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by bonniefish | 2005-02-12 11:13 | 小説感想 | Comments(0)
2005年 02月 11日

セルフハンディキャップ

ようやく単位数および期間的にも折り返しを迎え、今日は中休みに充当して一休み中。
といっても用事をこなし友人に会いバイトに行くとあっという間に終わってしまいそうで。
昨日本屋を訪なったら流石に5桁近く本を買い込みました。ただ過半はラノベでして・・・。
今年に入ってから購入意欲をそそる801の新書に全く出会えないは何故でしょうか?

雑文のほうは微修正を施しました。媒体が媒体なのでかなりネタや誇張がありますから
ご不快に取られる方も居られるやも知れませんが、何卒ご寛恕いただきたく存じます。


【Dear+ 2月号】セバスチャンがドラマCD化・・・。買うべきなんだろうなあ・・・。
■志水ゆき『是-ZE-』:▽ これも話についていけないんだが。説明責任はいずこに?
■池田乾『戦う!セバスチャン』:△ ちょっとご都合過ぎでは。オチ考えてなかったのね。
■楢崎壮太『やればできるさ』:〇 微妙な感情描写は悪くない。一応業界人ですし(笑)。
■門地かおり『生徒会長に忠告』:スルー 1話完結で描いてくれたら萌えるんだろうけど。
■南京ぐれ子『恋のヒダスキ』:▽ いくらなんでもキャラとノリが趣味に走りすぎでは?
■麻生海『君の愛 僕の愛』:▽ 良し悪しで無く普通につまらない。華がないのか?
■日の本也『幼な友だち』:〇 ライトな学園ものは良いねえ。もう少し恋愛描写があれば。
■高群保『JAZZ』:× 昼ドラのノリのメロドラマには付いていけません。
■志々藤からり『コイイケ』:◎ 笑いと恋愛の緩急をつけた展開がうまいかと。
■高橋ゆう『誰も知らない』:△ 悪くないが実は美男とかレズの友人とかはちょっとねえ。
■遠藤ざざ『少年ナナの秘密のレシピ』:× 同人でやるべきネタじゃないのか?
■えみこ山『懐疑は踊る』:スルー お好きな方はお楽しみくださいとしか。
■花村イチカ『アラノノハテ』:スルー こういう絵が多いがなにか系譜があるのかしらん。
■右往左往『それでも僕等は』:△ 絵も話ももう少しこなれた処理だったら面白いのに。

(初出:『Ethos』「やおい雑記」。本記事は2006年10月13日に転載されたものです。)
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by bonniefish | 2005-02-11 11:13 | 漫画感想 | Comments(0)
2005年 02月 08日

泥縄生活

ようやく試験数的には折り返しを迎えましたが期間および単位数的にはまだまだです。
とりあえず木曜日が過ぎれば人心地は付くのですが、別の意味で死んでいそうで・・・。

一週間以上更新間隔をあけるのは忍びないので、取り繕いの流用企画をば。
これも友人とやっております電波評論サークル「原辰徳新監督」の同人誌『釈』シリーズ
(http://www.geocities.co.jp/Playtown/2536/8man/参照)に掲載しました
『ときめきメモリアル Girl’s Side』の感想文です。男5人で集団プレイしましてね(笑)。
一応一般人向け(コミケの評論サークルに来る人間をこう称すべきかはさておき)でして、
これも普段とはやや方向性が違いますが、もしご興味がありましたらご笑覧頂きたく。

http://www.geocities.jp/tanbi_3/tokimemogs.html

(初出:『Ethos』「やおい雑記」。本記事は2006年10月13日に転載されたものです。)
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by bonniefish | 2005-02-08 05:22 | 801雑記 | Comments(0)