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2004年 02月 27日

風邪が直らない

まあ直すような体制が取れていないから仕方はないのですが。


花木ロミオ『仮面のピカレスク』は微妙な作品(他に形容詞が浮かばない)。
舞台ものなのに肝心の練習や舞台についての言及があまりにも少ないのはどうかと。
まあ下手に突っ込んでどツボにはなるよりはマシなのかもしれないけどねえ。
やはり素人がいきなりオーディション受けたくなるほど引きこまれた舞台の様子とか、
あるいは一発で準主役もぎ取る主人公の演技とかについては流石に言及してほしい。
他にも酒の勢いでHしちゃうとか住み込み家政婦とかのお約束もそれなりにさばいて、
ジョークも絡めてそれなりにはまとまっているとは思う。ただそれだけの話。
それにしても家事が上手な受の出てくる話は多いなあ。性別受の表出なのか?
それとも男に家事全てやって欲しいと思う作者・読者の意識が反映されているのか?


稲垣さくら『素直なキモチ』は・・・受けが男である必然性がどこにも見当たらない・・・。
本当にこれ受を女に代えて何が困るのだろうか。女々しいのもいい加減にしてほしい。
手芸部でぬいぐるみ作ってて甘いものが大好きでボケ気味の可愛い男? ありえない。
ほんと読んでいて受けがただの「オレ女」としか思えなかった。ていうか目が泳ぐ。
まったくイラストまでも男とは見えにくい感じだし、勘弁して欲しい。
最後に男同士で一つのマフラーをつけて悦に行っている描写を読んだ時には、
久しぶりに始球式をしたくなりましたよ。流石に電車内だったので無理だけど。


中原一也『肩ガ触レルホド』は、やおいというかミステリというか微妙な感じ。
『サニーサイド』も含め、ガイノベルスはこういう路線を目指しているんだろうか?
いわゆる前半はミステリやファンタジー風に話を進め、最後にくっつける。
つまり他のジャンルで「こいつら怪しい」と噂されそうなキャラとストーリー立てをして、
それを実際にくっつけてしまうという仕立てにしようとしている気がする。
他ジャンルにおいて読者が貯めていたフラストレーションを解消させるというか。
まあ本作では犯人の造形や動機等が浅薄に過ぎるし、特に攻が受に惚れた理由が
あまりはっきりしていないあたりが、二兎を追おうとして失敗したとの感があるが。


真崎ひかる『恋の独占契約』はお気楽極楽でまさに「ライトノベル」という感じ。
こういう中身がないなりに粗もなくバランスが取れているのは需要は多そうだ。
一人暮ししててバイト首になったところに泥棒という王道パターンもスルーできるし、
そこでホスト・男娼系のバイトに行って見初められるというのもスルースルー。
いきなりエッチになだれ込んでしかも感じまくっても無問題。だって受けですもの。
(ってなんか前にもこんなノリで感想を書いた気が・・・)
しかし「一目惚れ」って便利ですねー。なんとなく読者も納得しちゃいますもんねー。
特に主人公が一目惚れされる場合は相手が惚れた動機を全く書かなくても良いし。
まあこういう作品はそのうちパターンをやり尽くして飽和していくのでしょうけど。

(初出:『Ethos』「やおい雑記」。本記事は2006年10月12日に転載されたものです。)
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by bonniefish | 2004-02-27 17:57 | 小説感想 | Comments(0)
2004年 02月 23日

心理的に多忙

物理的には大した忙しさではない(むしろ暇気味)なのに物事の進まないことよ・・・。
本も山積みになってきてるし。こんなんで3月下旬に引越しなんて可能なのか知らん。
といって逃避に走っても余計事態が悪化するだけだしなあ・・・。


佐々木貞子『好きじゃなければやってられない』は割と良くあるライト系。
頑張り屋の主人公が空回りしかけるのを人を食った攻がフォローして癒すと。
自意識の過剰には気をつけないといけないなあと読みながら思いつつも抜けられない。


北川とも『穢れない罪』はなあ。これも流される受というかなんというか。
話の背景となる権力争いはまあいいけど、良くホモばかり出てくるなあという感じ。
主人公の兄や攻の造形とかにはあまり好印象を持たない。


真瀬もと『きみは天使ではなく』は舞台背景についての書きこみがなあ。
近代英国貴族の話にした意味が殆んど感じられない。身分差を強調したかったのか?
あるいは受の家の没落や世間知らずさを書きたかったのか。まあいいや。
ライバルの弁護士を詐欺にかけるあたりがそれなりに書きこもうとしているのに、
概念が空回りしている感じで、読んでいて説得性に乏しい。典型的な読み流し対象。


高遠琉加『好きで好きで好きで』はなあ。受攻に同じ時間軸を辿らせるのはどうかと。
前半の受の話しはベタだけれどもそれなりには書けていたのに、後半になって
攻の話になると心情の説明不足で、単なる身勝手でへたれな男に見える。
あれじゃあ何で受が惚れたのか分からなくなってしまう。最後も唐突だし。
受だってマダム・バタフライじゃないんだからそんなに都合良く惚れつづけるかと。
とりあえずくっつけたんだからハッピーエンドみたいなのはどうなんだろう・・・。


朝丘みなぎ『サニーサイド』はしっかりしていて、安心して楽しむことが出来た。
まあBLらしいかといわれると首を傾げざるを得ないところはあるけど。
以下ネタバレ・ですが、上司である恋人を殺したと思い高飛びしようとした受が
金を下ろしにいった銀行で強盗に遭遇。しかも2組。そのうち失敗した方の犯人が
実は昔告白をしたことがある高校の同級生だった、というストーリーだからなあ。
まあ所々文章力に任せて適当に流している部分が見られたけたのはご愛嬌だけど、
特に昔話での告白の下りなどはなかなか読ませるなあと唸ってしまった。
久しぶりに即ダンボール行きとはならなかった作品。今年2冊目か3冊目くらいかな?


某所で痛管が晒し挙げられているのを見るにつけ、明日はわが身かと不安に駆られる。
ここも痛いのは分かっているつもりではあっても、自分には分からない痛さというものが
あるだろうからなあ。過去の汚点もあるし、反省しきれていない自分もいる。
Webに文章を晒している時点でそういうリスクを負う覚悟はしたつもりだけど、
やはり小市民としての臆病さは隠し切れないわけで。それでも書くんだから仕方ない。

(初出:『Ethos』「やおい雑記」。本記事は2006年10月12日に転載されたものです。)
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by bonniefish | 2004-02-23 12:42 | 小説感想 | Comments(0)
2004年 02月 13日

転機

私事でバタバタしていて間が空きました。退職や引越しを伴う事態なので・・・。


橘かおる『閉ざされた愛の記憶』は流される受けの典型例かしらん。
ほとんど犯罪レベルの強引さの攻めに流されるままデートしてHしてというのにも
ファンがいるんでしょうねえ。主人公に移入して読むタイプの私には辛いですが。
2回目のショックを受けた後にいきなり受けの性格が変わっていて、
攻めが戸惑っていたがそれ以上に読者の方が戸惑うだろうオイ・・・。
主人公の性格が変わるのをショックだったからという一言で片付けるつもりですか?
あとは主人公の兄の常軌の逸し方もどうかと思うし、それ以上に描写が薄っぺら。
途中の展開は(おそらくへたれだからだろうが)二転三転していたので
描写力と説得力と構成力をつければ悪くないレベルにもなりそうな気がするが。

部屋に本が溜まってる・・・早く消化しないとなあ。荷詰めも鬱だ・・・。

(初出:『Ethos』「やおい雑記」。本記事は2006年10月12日に転載されたものです。)
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by bonniefish | 2004-02-13 12:54 | 小説感想 | Comments(0)
2004年 02月 03日

エネルギー低下

この週末は特に予定もなかったので、溜まっている801小説誌を読むつもりだった。
ショコラ、アイス、ラキア、リンクス、ディアプラスと10冊ほど積んであったので。
ところがショコラを2冊読むだけで挫折してしまった。それ以上読む気がわかなくて。

昔は新規発掘や情報収集を兼ね雑誌も読んでいたが、正直今はそこまで金と時間を
投資する必要がないような気がしてきた。はずれを引く可能性が高いし無駄に思える。
小説B-boyは大分前に読むの辞めたし、BEaSTもこの間から買うのを辞めたが、
他の雑誌についても絞りこむべきかなあと思う。ショコラ、アイス、ラキアあたり。
どうせ単行本で買うときに当たりをつけていけば良いという感じになってきていて。
本来は単行本にならないような好みのものを探すために買っていたわけだけれど、
そこまでして読もうとは正直思えなくなってきているので・・・。

むしろ自宅で801小説を読もうと思えなくなってきていると言う方が適切かもしれない。
コミックは手軽に読めるからともかく、ゲームやらCDやらの娯楽がある自宅において
わざわざ801小説、しかも当たる確率の低いものを読むインセンティブが無いなあと。
現在単行本はかなり読んでいるが、これはひとえに移動中の暇潰しのためなわけで。
要は801に対する欲求が淡白になってきているということなんだろうなあ。
まあここを見ていれば分かるとおり、読む本読む本の粗が目に付く現状からすれば
当然なのかもしれないけど。一抹の感慨のようなものもありますね。
それでもディアプラスとリンクスはまだ好みとのシンクロニシティが高いから
引き続き読むんだろうなあ。いっそ小説Charaでも買うかねえ。

余談だけど、なぜリンクスはショート連載陣を異動で見なおす時にTONOを切って、
まんだ林檎や動物漫画などの不気味で方向性を間違えたものを残したんだろう・・・。
まあ彼女の漫画が読み手を選ぶものなのは確かだけど、面白いと思うんだがなあ。
少なくとも勘違い育児漫画や動物漫画よりマシだと思うけど、感覚が違うのだろうか。

(初出:『Ethos』「やおい雑記」。本記事は2006年10月12日に転載されたものです。)
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by bonniefish | 2004-02-03 14:03 | 801雑記 | Comments(0)