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2014年 10月 14日

盥に雨を聞く夜に

都落ちして一歳半,瑣事に押し流されつつも大要平穏に日々を過ごしておりますが,
ここのところ少し騒がしさを見せた身辺が落ち着いたのを機に雑文を叙しています。

とんとこちらもご無沙汰ですが,特段足を洗って真人間になった訳では毛頭なく,
萬屋的な職制な上に書き仕事が増えたこともあり,感想を記す手間を厭ってしまう
(あとは左党としての活動機会も増加した)現状にあるというだけのことでして,
若さと身代を失う代わりに目方と蔵書ばかりが無駄に増えていくという有様です。

とはいえ次の異動に備えた蔵書の処分計画は遅々としながらですが進行しており,
ようやく持ち込んだうちの8割ほどを処分対象として確定するに至りました。
ここで驚いたのが801小説の量の多さで,段ボールの箱数の3割以上を占めており,
801コミックと合わせると余裕で過半数に達するほどで,他に雑誌がありますから,
予想以上にこの業界に深く関与していたなあとこの歳にして感慨を新たにしました。


放置してきた1年分以上の感想をレビューするだけの記憶力も失われて久しいですが,
トピック的にいくつか特筆しておきたいものはありますので,以下列挙しておきます。

・コミックでは梶ヶ谷ミチルに辿り着けたのが最近の最大の収穫でした。onBLUEは
 基本的に好みとベクトルがずれているのでついチェックが疎かになっていたのですが,
 この作家は若さと衝動(特に高校生ものの『成長痛』に顕著)を爽やかかつ切なげに
 しかもエロく描いていて,久々にかなり萌えることのできる佳作に出会えました。
 最新作に見られるようにちょっと話の運びやノリが軽めなのが難点でしょうか。

・同じくonBLUEレーベルの紀伊カンナ『海辺のエトランゼ』もなかなかの良作です。
 CRAFTで始まった連載もトラウマを抱えていそうな2人の接近に目が離せませんが
 こちらは付き合い始めてからの2人が自分と互いを見つめ直す過程が描かれていて
 読後感の清々しさもなかなかでした。ただ惜しむらくはお互いが好意を持つまでの
 心境の変化が省かれているところで,唐突に両思いになっている感は否めないかと。

・他にはヨネダコウ『それでも、やさしい恋をする』は言うまでもなく傑作ですし,
 コガマユミ『らら,うららか』は初心なかわいさが余さず滲んでいて微笑ましく,
 せのおあき『ねてもさめても』もどこか壊れたキャラと軽妙なやり取りが魅力的で,
 あべ美幸『Super Lovers』の零くんは相変わらずツボのど真ん中にいるのでした。

・小説では,まさかの続編が出て驚いた菅野彰『毎日晴天!』シリーズを筆頭に,
 近作はありませんが『春恋』の2人の幸せな結末を『秋色』で描いた朝丘戻。,
 小説Dear+では『初恋ドローイング』で画家志望の高校生の瑞々しさを鮮やかに,
 『ビューティフル・ガーデン』で身体先行のリーマン同士の熱愛を描いた安西リカ,
 といったあたりが特筆すべきかと。渡海奈穂と一穂ミチの安定感も相変わらずです。
 (渡海奈穂は昨年の小説Dear+アキ号『運命かもしれない恋』が出色の出来でした。)


書き始めると意外と長くなるのが私の性分のようですが,さすがにネタも尽きました。
次に書き込むのはやはり異動先ということになってしまうんですかね・・・。
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by bonniefish | 2014-10-14 00:23 | 801雑記 | Comments(0)
2012年 04月 18日

親不幸な話

すっかり更新もご無沙汰で,訪なう方もほぼ0になりましたが,自己満足企画ということで。

いよいよ帰国が遠からぬ話となってきまして,諸々の事務作業が始まっているのですが,
そうするともたげ出すのが逃避癖と言うのは海外生活を経ても全く変わらないようです・・・。

ふとした思いつきで,当地から通販で購入して実家に送りつけている書籍の実情について
調べてみましたので(購入履歴って便利ですね),更新を兼ねて挙げてみたいと思います。

昨年7月某日から本日までの購入冊数・・・224冊
内訳(購入点数が多い順):
一般コミックス・・・74点
ライトノベル・・・47点
801コミック・・・34点
801雑誌・アンソロ・・・26点
一般小説・・・21点
801小説・・・19点
一般アンソロ・・・3点

予想より点数が多く,また一般コミックやライトノベルの冊数が多いことにも驚いています。
極力手を広げないようにしているのですが,それでも好きな作家の新刊を押さえるだけで
こうなってしまうのかなと。また中には百合ものや801作家の作品も含まれていますし。

またやはり801系,特に小説の購入点数が減っているのは顕著というほかないなあと。
以前なら月に10冊以上買うことも珍しくなかったのですが,自他の変化は激しいですね。
コミックは大分選別を厳しくしているので月4冊ペースというのはまあ妥当な所かなと。

801雑誌やアンソロは,渡米を機に『GUSH』や『BE×BOY』等の購読を辞めたのですが,
月刊の『Dear+』,いつの間にか隔月刊になった『Canna』,隔月刊の『Rutile』,
季刊の『小説Dear+』『CRAFT』を押さえるだけでそれなりの点数になってしまうようです。
ちなみに一般アンソロというのは何を隠そう百合系の新書館『ひらり、』でございます。

まあいずれにしても三十路を大きく回った者の買物としては微妙なものがありますし,
斯様な物が月2回ペースで送りつけられてくる実家の両親からしたらたまらないでしょう。
私が不在なので私の部屋に一応まだ空間的余裕があることと,両親ともに絶対に
勝手に包装を解かない性格であることがまだ救いかもしれませんが・・・。

これも良い機会ですし,震災を受けて給料が大幅に下がったこともありますので,
今後はさらに購入対象を絞っていきたいものですが,はたしてどうなるやら・・・。

801系の購入作品については,次の記事でタイトルだけですが一覧にしたいと思います。
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by bonniefish | 2012-04-18 08:40 | 801雑記 | Comments(0)
2011年 03月 16日

気もそぞろ

2月1日から研さんを兼ねた異動となり,夏からに向けての準備も本格化し始め,
ようやく諸々に慣れ始めて落ち着きを取り戻しつつある中で此度の惨事の報に触れ,
哀悼の意と今後の情勢への不安感と実際の日常生活上の若干の支障などの影響で
気がそぞろになることを防げずにいる今日この頃です。一刻も早い回復を祈念します。

私も自宅まで職場から2時間弱歩いて帰宅したり,部屋の本が結構崩れたりしましたが,
特段の被害はなく,残業自粛令に従い自宅で布団に包まり積ん読本を消費しています。
注文した本は楽天のシステムトラブルや今般の輸送情勢等もあり到着が遅れていますが
それでも積ん読本を消費しきることはおよそ無さそうでして・・・。どうしたものか。


年明け以降の801の状況ですが,チェックしていなかったGATEAUレーベルのコミックを
たまたま買ってみて,なかなかに好みの佳作が揃っていることに驚きまして,慌てて
各通販サイトを回って既刊を買い集めて読みふけり,一人で悦に入っております。
遅れて創刊したアンソロは迷走の度合いが高いようですが,今後には期待大かなと。
ここにきて『CANNA』や『BOYS BLUE』などのそれなりに粒ぞろいのアンソロや雑誌が
立て続けに創刊されていまして,業界の動向がどのようなものか気になるばかりです。

あと気になっているのが秋葉東子の『オレンジデイズ』のセリフに出てくる英語ですね。
連載当時も気になったのですが,中学英語の短文の中に複数の間違いがありまして・・・。
まあ主人公の高校生のヒアリングの問題?の解答?として話している英文ですので,
わざと間違えている可能性も無くはないとは思うのですが。ちなみに以下の文章です。
"It take me about twenty minute to go to get to school."
『学校に行くのに20分ほどかかります』という和訳がついていますが・・・。
"It takes about twenty minutes for me to go to school."ではないかと。
(三単元のs,meの位置と前置詞,複数のs,謎のto getという感じでしょうか。)

しかし相変わらずの重箱の隅をつつくネタは人格の歪みの賜物としか言いようもなく。
ただ編集の方も気づかなかったんでしょうか。結構こういう点のスルーは多い気もして。
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by bonniefish | 2011-03-16 23:25 | 801雑記 | Comments(0)
2010年 11月 16日

小閑

しばらく接遇が必要な仕事がないことから,書類仕事が本格化するまでの2週間ほどを
比較的穏やかに過ごしています。とはいえ早ければ来年2月に内部異動なのですが・・・。
先週末には日直を急遽交代してもらい鹿島臨港線に乗りに行けたのは収穫ですかね。

また,鷺沼やすな女史のサイトが移転され,オリジナル小説が充実して嬉しい限りですが,
さらには通販が再開されたことから,早速未入手の同人誌を注文して読み耽っております。
特に『夢の卵』の番外編については,各登場人物の後日譚(一部は前史)となる日常が,
等身大で濃やかに,共感性を持って描かれており,とても懐かしい彼らと再びめぐり合い
しばし同じ作品世界と時間を共有する喜びを,心ゆくまで堪能することができました。
まだ総ての本を読みきってはいないので,残りの購入分を読むのがとても楽しみです。


さて,またぞろ畏友から百合の本を借りて読みましたので,簡単に感想を挙げておきます。
最近なぜ801の感想も書かず百合の感想ばかり挙げているのか理由を考えたのですが,
単に借りた本を返却する前に感想を書かなければならないという身も蓋もないものでして,
締め切りという物の持つ偉大な効用に改めて感じ入った次第です。我ながら怠惰な・・・。
流石に反省はしておりますので,年内に朝丘戻。や上記同人誌の感想は書きたいなあと。


まずは『つぼみ vol.7』。厚い割には個人的には読み応えがあまりなかった印象かなと。
やはり一番面白く読めたのは水谷フーカの『ロンリーウルフ・ロンリーシープ』ですかね。
一見タイプが違うがシャイさなどが似合いの二人がぎこちなく距離をつめる描写はお見事。
今後2人が親交を深めていく様子がどのように描かれるか非常に楽しみになる作品です。
流されるままに読み始めた百合ですが,水谷フーカを巡り合えたのは幸運だったかなと。
既刊の単行本3冊も各々ジャンルが違うのに彼女らしい持ち味が出ていて楽しめましたし。

きぎたつみの『ロンサム・エコー』は中篇ということもあり後篇で話がどのようになるか
興味は惹かれつつも,少し説明が少ないというか設定に甘えているような節もあるような。
とりあえずは次号が待たれますが,きれいには纏まりきらないような予感がします・・・。

ナヲコの『プライベート・レッスン』は,慕っている従姉に親しい先輩がいることを知り,
これを機に自分の気持ちや相手との関係を見直し始めるという展開はなかなかですが,
やはりどうしてももう一段深い描写や展開を期待してしまうのは勝手な祭り上げですかね。
先輩のピアノ演奏の描写や,主人公が先輩との会話を受けて自分の心を見つめ直す姿は
もっと描き込んでも良いのではないのかなあと思いました。それでも満足していますが。

後はお調子者の主人と尽くす家政婦というベタなりに楽しめたかずといずみ『めとらば』,
勘違い系編集と対人スキル0作家のかみ合わせが面白いコダマナオコ『レンアイマンガ』,
味のある絵と会話の妙で女子高生同士の微妙な関係を活写した由多ちゆ『わたしの花』,
キャラの動きがわざとらしく見えるのが惜しい三谷知子『ニックネーム・アパート』
といった辺りには触れておくべきかなと。やはり琴線に触れた作品は少ないですね。
逆に,大朋めがね同様男性読者に受けそうな磯本つよし,暴走ぶりが顕著な玄鉄絢,
相変わらずなカサハラテツロー,吉富昭仁,といった辺りが売れ線なのでしょうが・・・。


続いて『つぼみ vol.8』。これは水谷フーカが掲載されていない分さらに印象が薄くて。
きぎたつみの『ロンサム・エコー』はまさかの百合カップル間のDVネタから一気に展開し
最後には主人公2人が明るく笑い会うコマで大団円を迎えるという割と力押しな感じに。
この理事長の孫娘的な真っ直ぐな怒りというのは紺野キタの『Cotton』でも描かれており
個人的には好きなネタなのですが,ちょっとこちらは尊大に過ぎるし権力を笠に着ていて
正直若干マイナスかなあと。あくまで個人的な好みですし魅力的なキャラでもありますが。

ナヲコの『プライベート・レッスン』は先輩からまさかの心境告白を受けるという話に。
主人公のぐるぐる感も唐突な印象があるのですが,先輩が数回会っただけの主人公に
最大の秘密を割とあっさりと話してしまうという展開には若干の違和感も覚えたり。
特に先輩がなぜ恋情を抱くようになったのかはどこかでフォローしてもらいたいなと。
全般にあと1.5倍くらいのページを使って描写が尽くされればより良いように思います。

宮内由香の『夏の思い出』は幼時に年長者の気まぐれに翻弄され取り残された側の感傷を
淡々と切り取った佳作で,回想の独特の妖艶さと主人公の透徹した哀しみのよう心情が
リアルで芳醇な余韻を残すものでした。それぞれの初登場コマの顔の影が良いですね。

由多ちゆの『神様とあめふらし』は美少女側のキャラが作り物めいてややあざといが,
雨女の等身大のキャラには好感が持てるし,2人の交流についても独特の間合いと空白を
うまく使ってよい雰囲気で描けている辺りは悪くないかなと。今後の成長に期待ですね。

あとは先号とかぶらない範囲でのみコメントしておくべきものについて簡単に触れると,
主人公が反省するというベタな展開だが大団円で安心できたかずといずみ『めとらば』,
編集者のお見合いに揺れる所で終わり次が気になるコダマナオコ『レンアイマンガ』,
やや苦手だが目を引く独特の絵と壊れたキャラが印象に残る鈴菌カリオ『花と星』,
辺りかなと。あと小川ひだりはやりすぎですし,縞野やえも男性読者には受けそうか。


やはりこれだけ読んでも『ひらり、』の方に親和性を感じることは否めないのですが,
次号は水谷フーカが載りますし,鈴木有布子や関谷あさみも載るということなので,
とりあえずは読んでみたいと考えています。ただ,肝心のナヲコ作品が載らないので
畏友が同号の購入をためらっているのが問題なのですが・・・。若干出資しますかね。
(自分の場合はマニア根性から手を出したアンソロは総て買い揃えてしまうので,
 同種の問題は生じたことがありません。これはこれで財布と本棚に厳しい訳ですが。)
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by bonniefish | 2010-11-16 02:11 | 801雑記 | Comments(0)
2010年 08月 06日

みたび平和?な夏

今の職場に入った年、当時の部長に「30年近く勤めていて一番楽な年だ。」と言われ、
動き出した制度改革の中で迎えたはずの昨夏は「去年よりもっと楽だ。」と苦笑され、
新部長の下で3年目の夏を迎えましたが、相変わらずも平和な夏休みを迎えております。
流石に今年は昨年よりは忙しいですが、それでも均せば総じてヒマと言うほかなく・・・。

現在の職場で「宿題」なく夏休みを迎えられるのはそれなりの僥倖だとは聞くのですが、
3年続けてそれを引き当てる悪運も、鍛えられない初任を終えた後の姿もおそろしく。
仕分けられないか不安になりますが、今の職場は聖域化しているので大丈夫でしょう。
それでも流石に夏休み期間が3週間というのは維持できなくなるかもしれませんが。
前の会社もTOPIXの癖に至ってのんきでしたから、仕事運は良いのかもしれませんね。


さて、宿題のない夏休みを迎え、実家の漫画を倉庫に押し込もうとしたのですが、
あにはからんや、鳥刺しに潜んでいたカンピロバクターにより数日が消し飛びました。
なんだか酒を飲むようになってからカキをはじめ色々当たるようになりましたが、
食の好みの変化のせいなのか、三十路を超えた身体が悲鳴をあげているだけなのか。

まあ日頃の行いの報いなのだろうと粛々と休養して積ん読本を消化していましたが、
ノロのときとは違い吐き気も不快感も弱く(ただ熱は一時40℃近くなりましたが)、
何だか妙に中途半端な感じです。体形のせいもあり無駄に基礎体力があるせいか。
医者に行ったときにも「39℃超あるようには全然見えない。」と呆れられましたし。


本当に小ネタですが、個人的に少し残念なことがあったので書きとめておこうかと。
創刊当初から買い続けている『Dear+』のほか、『小説Dear+』、文庫、コミックス、
さらに最近は『Wings』に『KAGUYA』と、私が最も買っている出版社といえる新書館。
擁する作家陣に好みの人が多く、質の高い作品が多いのが購入の理由なのですが、
それを支えているのが優秀であろう編集陣であることは言うまでもないでしょう。

私が新書館の編集方針あるいは編集者の優秀さ、又は濃やかさを感じていたのは、
コミックスの最後の雑誌4誌(『Wings』『Dear+』と各小説誌)の紹介欄でした。
上記の各誌につき1/4ページづつを使って、執筆陣のうちそれぞれ主だった5名の
(小説ならよく組む絵師)イラストを掲載し、他の執筆陣を文字で紹介するものです。

ただ特徴的だったのは、もしそのコミックスの作者が当該雑誌に執筆していた場合、
必ずその作者のイラストを掲載し、しかも必ず冒頭に位置づけてくれていたんですね。
しかも掲載元の雑誌についてはそのコミックスのイラストを入れると言う凝りよう。
つまりコミックスの作者ごと、さらには一冊ごとに広告をそれぞれ作っていた訳です。
時期によって掲載陣の入れ替え等も必要ですしそのついでだったのかもしれませんが、
それにしても各コミックスごとに広告欄をカスタマイズする芸の細かさがあったのです。

読者は基本的にその作者が好きでその単行本を買っている訳ですから、広告欄でも
その作者がトップに取り上げられているのを見ればやはり嬉しくなるものですし、
何より作者自身絶対に悪い気持ちはしないでしょう。心遣いが染みるはずです。
私自身初めて気づいた際はかなり驚き、まさかと思って他のコミックスを確かめ、
嬉しさと感嘆の思いを深くし、改めて新書館という出版社が好きになったのでした。
コミックス最終ページの広告欄という、目を留めない人も少なくないであろう場所に
それなりの細かい手間をかける心配りや、それを当然あるいは良しとする社風に。

ただ昨年ころから、広告欄のフォーマットのみならず編集方針が変わったようで、
雑誌は801なら『Dear+』系の2誌に、イラストは9名を(おそらく)人気の順に
掲載するようになってしまい、少し以前の方針を惜しむ気持ちを感じていました。
それでも作者のイラストは必ず掲載しているところに心意気を見ていましたが。

そして、最近のルーキー作品においては、雑誌紹介欄すらなくなっていまして、
広告は帯に『Dear+』の表紙イラストと執筆陣を載せるのみとなりました。
ちなみに、4誌広告のころから、執筆陣については五十音順となっており、
コミックス等の作者の名前もその順に従って掲載されている形が続いていました。
平喜多ゆや『ミラクルだとか恋だとか』の帯もこの形態で作成されています。

ところが、先月発売されたかづきあつし『溺れるほどに愛しくて』を読了したところ、
ついに帯の広告で紹介される執筆陣までが人気順での掲載に変わっていまして、
新人ゆえに作者の名前は一番最後にまるで付け足しのように書かれていたんですね。
私はかづきあつしのファンではありませんが、思わず残念な気持ちになった次第です。

もちろん新人の名前を雑誌広告の中に入れているわけですから、作者や読者への
配慮がなくなった訳では決してないのですが、上述したこれまでの濃やかな心遣いと
比べてしまうとどうしても劣るというか意識が変わってしまったような気がして。
売り上げと言う金科玉条への目線が不可欠であると言うことも分かりますから、
売れ線の真逆を行き書籍以外の売り上げに貢献しない者が何を言う立場にもなく、
ふと個人的に気づいて覚えてしまった感傷を書き連ねてみました。お目汚し失礼。


先ほど書きかけた朝丘戻。の感想は別の記事で。日付はバックデートしました。
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by bonniefish | 2010-08-06 23:50 | 801雑記 | Comments(0)
2010年 06月 27日

再び百合について思うことなど

相も変わらずグダグダな生活を送っているわけですが,持つべき物は畏友ということで,
再び矢のような催促と本の貸与を受けましたので,また百合について述べてみようかと。


借りたのはナヲコの『プライベートレッスン』が掲載されている『つぼみ』vol.3とvol5。
読み進めるにつけ本誌はどちらかというと男性をターゲットにしているなあという感が強く,
ゲイと801の関係に近しいものがあり面白味を感じたのですが,畏友曰く,ネットでの
レビューなどではレズビアニズムの観点からの感想を述べる方もおられるようでして,
その辺りは801初期のような特権意識と拒否反応のせめぎ合いがあるのかなあと。

偶然作家陣に惹かれて新書館の『ひらり、』を買ってみて比較したせいもあるのですが,
女性同士の恋愛そのものに価値を置くか,男性がいない恋愛という面に価値を置くかという
801と同じような嗜好と評価と批判が当てはまる辺りはそれなりに面白いと思いました。
さらにいうと,この辺に関する書き手や読者,編集者のスタンスなどが煮詰まってくる前に,
商業ベースに乗ってしまった(これは男性ヲタクが買い支えたことが一因でしょう)ために
801以上に同床異夢というか,妙なカオス(時として教条主義的な)がある気がします。

私は百合には全くといって良い程思い入れが無いので適当な事を書き散らせるのですが,
百合というジャンルは,読み手それぞれの哲学なり性的嗜好なりを海容するほどには
成熟していない気がしまして,さらにはそこにレビュアー各人が注ぎ込まんとするパトスも
時にピントがずれていたり肩に力が入りすぎているような気がしてならないのですが・・・。
要は『百合』は『百合』でしかなく,あくまで単なるエンターテインメントでしかないのであって
読み手が投影した「幻想」を他の読者にも強要しようとするのはナンセンスでしかないかと。


すっかり話が逸れてしまいましたので簡単に感想を述べていきましょう。
まずvol.3の方では,秋★枝の『ふへんの日々』が,好感の持てるキャラの間における
友情の延長線上にありえるような淡い恋情をリアルに描いていて面白く読めたなあと。
801でもこういう関係性には萌えがあると思っているのですが,百合として描かれると
よりリアリティが増すというか自然な気がして,前回書いたように,友情からの逸脱として
801で描かれていたものには,女性同士だとよりピントがあうものが少なくないのかなと。

あとはきぎたつみの『アンバランス』はやはりキャラも立っていてストーリーも面白いですが
あまり百合である意味がないというか,普通の作品として描いた方が面白そうかなと。
というかネコ役をこんなにあざとくベタに描かなくても良かったのにという感が強くて。

その余についてはとりあえずコメントすべきものに一言ずつ触れるのみとしますが,
安定感はあるし面白いが往時の深みはなく百合としての必然性も薄いきづきあきら,
ショタ物などでよく見るし百合でも問題なく読める幼馴染ものだがオチが弱い杉浦次郎,
男性愛読者のツボを突いているのだろうなあという以上の感想を抱けない大朋めがね,
ショタか801と間違える星逢ひろ,堀井貴介,キャラの痛さを昇華できない小川ひだり,
悪くないのになぜか心を(あと話も)動かしてくれない玄鉄絢,といった感じでしょうか。

次にvol.5では,まず眼を惹いたのが,彼氏を持ちながら戸惑いの中にいる主人公が
友人に流されるままに性的関係を持つにいたり,今後の両者の関係が動き始めることを
示唆して爽やかに終わる関谷あさみの『ロッシェの限界』。これはかなりの良作でしょう。
いわゆるノーマルな主人公が流されて同性を好きになるというのも801ではベタですが,
この作品では,あくまでも女性の主人公が女性として自我を揺すぶられていくさまが
大変にリアルで読み応えがあり,また間接的な描写ではあるものの,相手方の女性の
戸惑いや切なさも滲み出る作品となっていて,これはなかなか面白いと思いました。

あとは鈴木有布子の『キャンディ』の第1話が完全にツボをつかれて悶絶しました。
第2話は割と普通な恋愛もので,百合である理由を殆んど感じなかったのですが,
この第1話は冒頭から弓道少女はお転婆な少女として大変魅力的に活写され,
相手方のお嬢様もまた鈴木有布子的な凛とした強さと独特の衒いをもって描かれ,
互いの心情描写などが非常に百合度の高い作品になっていて新鮮な驚きでした。
お嬢様の思いがお転婆少女の心を揺り動かしていくあたりが特にまたすばらしく,
清掃活動の場面における双方の戸惑いと共感,お嬢様がお転婆少女の首元に
思わず唇を寄せるあたりなどはまさに百合的な恋愛描写の醍醐味ではないかと。

このように第1話は大変に素晴らしく百合として読み応えがあるにもかかわらず,
第2話からは普通の男女間の恋愛もののようにしか見えてこなくなる辺りは,
同性同士が出会って恋に落ちる所までの設定と描写で力尽きてしまったのか,
或いは付き合い始めてからの過程は性別に関わらず大差ないことの現れなのか。
考えてみるに,801でも,結婚できないことや子供を残せないことを除いてしまうと
付き合いだしてからの話については割に普通の恋愛として描かれていることに
今更ながら気付かされまして,これはある意味興味深い事態だなあと思いました。
横道に逸れましたが,本作はまだまだ大変面白く,第3話への期待は大です。

水谷フーカの『雪のお姫さま』は,前回の記事でも書いたとおり,各キャラの立て方や
話の進行などは大変面白く読めたものの,百合ではないなあという感想を抱きました。
主人公の成長や他のキャラとの絡みの描写はお見事で読み応えがありましたが,
別に百合的な情動にその理由を求めなくとも良いなあという印象がどうしても強くて。
まあ比較的作品を発表しやすい百合や801でまず知名度や評価を上げてから
一般ジャンルで活躍する人も多いので,そういうルートを辿る人なのかも知れません。

きぎたつみの『アシンメトリー』は双子と天然な叔母との掛け合いが妙に面白く,
主人公のいっぱいいっぱい感にやや引きつつも,独特なリアリティを堪能しました。
このような,自我が未成熟というか思春期前期的な視野の狭さと関係性の深さを
しっかり描いている辺りは,この作家の力量を如実に示しているのではないかなと。
まあもう少しキャラを穏当にしてギャグ度を下げた方が上質になるとは思いますが。

その他の作家,作品は基本的にvol.3で描いたのと同様な評価となりますが,
仲良し3人組の中で友情と恋情のあわいを上手に描いて好感が持てる堀井貴介,
絵は好みからずれてきたものの主人公の心情描写などの面が向上した宮内由香,
これまた男性百合読みが好きそうだネタだなあというほた。及びカサハラテツロー,
といった辺りには触れておくべきかなあと。vol.3よりは全般に読めた気がします。

さて,ここまであえてナヲコ作品に触れていない訳ですが,『プライベートレッスン』は
けっして悪い作品ではなく話も良いものの,設定オチというかキャラオチというか,
とにかくストーリーとしての何かが見えてこないような感があって少し残念です。
設定や展開が割に唐突な感じで場当たり的に見えてしまうからなのかもしれません。
情動を活写するのが非常に得意な方なので,百合的なストーリーを描くよりは,
短編や読みきりなどでシーンに特化して濃密な描写をしてくれると嬉しいのですが。
いずれにせよ結果的に展開に幅が出てきましたので第4話も非常に楽しみです。


なんだか本当にこのブログの存在意義が分からなくなってきていますね(苦笑)。
最近は801では杉原理生の作品にはまりだして旧作を買い揃えてみたり,
朝丘戻。や栗城偲がプラチナから新作を出したことに嬉しい驚きを覚えたり,
アンソロの『Canna』が意外と雰囲気が良くて定期購読を決めたりしていまして,
801から離れたわけでは決して無いのですが・・・。Ethosとは判らないものです。

本ブログにも来月から広告が入ったりするようですが,特段引っ越したりもせずに
ふらりと書き込む形になるかと思いますので,思い出した頃にお立ち寄りください。
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by bonniefish | 2010-06-27 00:35 | 801雑記 | Comments(4)
2010年 05月 24日

知らぬは本人ばかりなり

自らの不徳によりおひとりさま生活に戻って久しいのですが,それでも何故に本ブログに
書き込みをする気が起きないのかつらつら考えるにふと思い当たった理由に愕然とし,
思わず芋焼酎の『竈』の一升瓶を夕方から半分以上空けたのがつい先日のことでしたが,
畏友から再びのプレッシャーを受けたのを機に4か月ぶりにPCに向かっております。

詳細は私の貧しい対人関係をさらに狭めかねないために詳らかにはいたしませんが,
要は801を読んでいる理由である私のethosが,本ブログへの書き込み以外の形で
発散(昇華?)されていた訳でして,我ながら自らの現金さには驚嘆するばかりです。

まあ御託はさておいて,一応備忘録をば残しておきましょう。

・ここ数か月の一押しは平喜多ゆやの初単行本『ねこになりたい』でしょうかね。
 自分がはまった独特のエロさは出ていないものの,キャラの心情の拾い方は流石。
 考えてみればかなり乙女だったり不思議だったりするキャラたちが,違和感無く
 作品内におさまっている所が良いのでしょう。今月の新書館からの新作にも期待。

・あとは懐かしさに買った南野ましろの『しっぽのきもち かんぺき』が予想外に◎。
 かつての一時期は「なぜ801雑誌には動物漫画がこんなに多いんだ」などと
 憤っていたこともありましたが,振り返って纏めて読むとかなり癒されますなあ。
 考えるに,801をファンタジーとして現実と乖離した癒しとして読む層にとっては
 こういう動物漫画も同じニーズとして括られるわけなんですね。今更にして納得。
 まあ最近のマガビーの『わんにゃん日和』はベタだし「性別受」臭がして微妙ですが。

・そういえば乙橘の『少年メイド』のベタさにどっぷり浸かっていることが未報告かと。
 各キャラのダメさとけなげさと可愛さのバランスに読んでいていたく和まされます。

・・・こうやって挙げていくと割りと癒し的な作品に強く親和性を覚えているように感じ,
自分が思ったより疲れているか老いているのではないかという気がしてきましたが。

そういえば海嶋怜の『たんぽぽのまもり人』に801萌えしかけた挙句,ラストで
目頭を熱くしてしまった辺りからしても,やはり疲れているんでしょうかね・・・。
さらに言えば,三浦しをんの『風が強く吹いている』にもどハマりしましたし・・・。


あとは畏友のリクエストにより,百合アンソロジー『つぼみ vol.6』に対する雑感という
801ブログに置くには違和感を覚える方もいるかもしれない内容で埋めてみようかと。

これは畏友も私もともども敬愛するナヲコ先生が作品を描かれていることから,
百合は読まないという思想信条を捻じ曲げて畏友から借りてきたものなのですが,
改めて読んでみるに801との親和性が高い作品も少なくなくて驚かされました。

百合を(あまり)読まなかったのはひとえに,百合を愛でる方々がネットで書かれている
意見と相容れることがほぼ皆無であったからなのですが,本誌の執筆陣を見れば
分かるように,百合描きの中には801を描いているような人も含まれている訳ですし,
同性間の情動として描くことで際立つような感情をテーマに据えている作品については,
百合と801は主人公の性別以外に差が無い(その差の大きさはさておき)訳ですから。
(そういえば私の敬愛する紺野キタ女史は801の単行本に百合も入れてましたね・・・)

とはいえ801やショタの黎明あるいは乱立期によく見られたことですが,本アンソロも
作品の平均レベルは余り高いとは言えず,玉石混淆の様相であることは否めません。
そんな中でも個人的に気付いた点などをいくつか簡単に述べておきましょう。

・どうやら百合読みの間で評判が高いらしいカサハラテツローの『タンデムLOVER』は
 文系オタクが片思いの相手と同じオタク趣味でありかつ両思いであることが分かって
 ハッピーだったね,という大変身も蓋も無い話でして,予想通りそのご都合っぷりが
 愛でられているようで幻滅。オタクの去勢されぶりが如実ににじみ出ているなあと。

・目当てのナヲコ先生の『プライベート・レッスン』はいきなり3話から読んだこともあり
 若干展開のための話というか情感が見られない感じだったのでやや物足りなさも。

 というか高校生の女の子2人が,相手と交流を通じて己が在り方を模索する様を,
 画面から溢れ出すほどの痛みと希望と輝きをもって描き出した,『voiceful』という
 奇跡的な作品を読んでいるので,期待過剰になっているのは自覚していますが。

・あとは鈴木有布子の『キャンディ』は,相変わらずの彼女らしい真っ直ぐな清冽さで
 恋愛を描いていて高評価だが,これはタチ役の女の子を普通に男の子にした方が
 すんなり読めてかつ面白い作品になる気がしてならない。ある意味百合性0かも。
 同様に思ったのが玄鉄絢の『星川銀座四丁目』と犬上すくねの『はさみとゆび』か。

・別な意味で百合ではないが良いなあと思ったのが水谷フーカ『はみだし音楽隊』。
 私はこういうベタに頑張る話は好きですし,百合も良いスパイスになっている気が。

・百合的な作品で文句なしに一番気に入ったのはきぎたつみ『ロンサム・エコー』。
 両キャラがいずれも謎を含みつつ非常に立っていて魅力的だし,両者の関係が
 どう進展していくのか気になる話の作り方は見事かと。絵にも雰囲気があるし。
 あとは大朋いずみ『Green.』も悪くない。私の考える百合のテンプレに近いかも。

・関谷あさみ『無限遠点』とコダマナオコ『レンアイマンガ』は,どちらも同じような
 話を801で散々読んでいたのに,改めて百合ものとして目の前に提示されると,
 百合の方が自然ではまっていて面白いという,個人的には眼から鱗な作品。
 特に後者は801では飽き飽きしていた「偏執と作家もの」なのに,百合にすると
 途端に描写に説得力と読み応えが出てきたのにはびっくりした。続編に期待。


肝心の801の感想を大して書いてないのに何をやってるんだという感じですが,
まあ数少ない読者からの要望を優先したということで,平にご容赦をば。
さらには今後の更新ペースを約束することも避けておいた方が良いかなと・・・。
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by bonniefish | 2010-05-24 02:52 | 801雑記 | Comments(0)
2010年 01月 27日

再開的な機運

およそ10ヶ月弱ぶりに書き込みをしております。気がつけば新年も一月が経ちますね。


最近更新を行っていなかった理由はいくつか挙げられますが,列挙するに
・口を糊するために時間的・精神的余裕を多分に割いていた
・801業界に対する体温というか熱気が冷めてきた
 特に,ひどい作品に対して義憤(?)を抱くもののその程度が低下した
・文章に自己満足する自意識過剰な性質上,中途半端に更新したくなかった
・801の読書量(特に小説)が減少してきた
・腐男子の存在もメジャーになりただでさえ薄い存在意義が希薄化した
といったあたりでしょうか。他で自己満足が得られていたという側面が大きいかも。

翻って,なぜ今更ながら更新を志したかというと,やはり列挙するに
・未だにごく少数ながら本ブログを訪なっておられる方が存在する
・801自体は三十路を深めても読み続けており,思うところは未だにある
 特に,好きな作品の良さを再確認しつつ布教したいとの思いは拭い去れない
・801以外の漫画やラノベ,ジュブナイルなどについても思うところはある
・更新中から感想を後回しにした結果ずっと感想を挙げていない801小説がある
 (具体的には鷺沼やすな女史の「専制君主のロマンス」や渡海奈穂作品など)
・朝丘戻。氏が復活し,あまつさえ初?のハッピーエンドの小説を上梓している
 (個人的に以前からハッピーエンド作品を待望する旨を述べていたもので)
・畏友である墨東公安委員会氏からの更新への粘り強い励まし(圧力?)
といった理由が挙げられるかと思います。余暇が少し増えたというのもあるかも。

ちなみに,更新が途絶えた理由についても再開を志した理由についても,
一番影響力が大きいと思われる点には自尊心等の問題から触れていませんが,
賢明なる当ブログの読者諸氏には自明のことでしょうから明示はいたしません。
801を読むにつけ感じていた性差はやはり大きいのだなあと実感しておりますが・・・。

とはいえ過去のような記事の掲載がおよそ困難であろうことは自明ですから,
おそらくはツイッター的,備忘録的な色彩が濃くなるであろうことは確かです。
ごく私的な腐男子的801の読み方を時折こぼすような感じになるかと思いますが,
己を見つめなおす機縁になるとともに奇特な方々の眼に少しでも留まれば本望かと。


とりあえずの801的近況としては,『ウンポコ』休刊後,『セバスチャン』目当てに
『Wings』と『KAGUYA』の購読を迫られ,もにょっている心境を暴露いたしたく。
新書館の陰謀に乗せられているなあとは思いつつもとりあえず購入していますが,
特に『KAGUYA』作品の画質なりストーリーなりのクオリティの低さは一体何なのかと。
セバが載っていると知ってバックナンバーまで取り寄せたのにWeb掲載と同じで幻滅。
全般に原作付き作品を除けば無茶設定か無茶展開か無茶絵ってどうなんですかねえ。
まあメインターゲットの購読層と一回り以上違うオジさんが何を言っても詮無いですが。


しかし書き出すと早速愚痴になるあたり心根の貧しさがだだ漏れですね。なんともはや。
また飽きる前に鷺沼,渡海,朝丘作品については拙文をものしておきたい所ですが。
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by bonniefish | 2010-01-27 23:50 | 801雑記 | Comments(0)
2009年 04月 14日

三十路のゆくすえ

期末にかけての棚卸し的な駆け込み仕事とその後始末がようやく終わろうとした辺りで
早くも今期の仕事が動き始める辺り,禄を食むのも楽ではないなと嘆息するばかりです。
思ってもいない幸運(?)に恵まれたりもしましたが,同僚は更に上を行くようで。桜井翔!?

まあ良い年齢で月に3~5万の書籍代を費やし,上司や友人と下手をすれば毎日飲み,
更には鉄道趣味やら旅行趣味やらまで抱えていると時間は幾らあっても足りない訳で。
この週末は隙を見て結婚式出席に繋げて休暇を取り,関西方面を放浪していましたが,
肌寒い夜の六甲ケーブルに往復とも1人きりで乗車した時には何某か胸に去来したり。

それでも1年間の苦楽を共にした知人達が最近続々と家庭をなしていく様を見るにつけ,
我が身を振り返って思うことが無くもないのですが,暫くはこのまま行くのだろうなあと。
ただ自分の中で最近801のみならず趣味全般に対する体温やテンションのようなものが
低下している理由を考えると,結局自らの置き所の定め方如何だったのではないかという
陳腐な結論に落ち着きそうで嫌なのですが。自己の矮小さのアレロパシーというオチ。


・『ウンポコ』の休刊を知りやはりなあという思いは拭えず。好きな作家陣も多かったため
 購入を続けていたが,雑誌の方向性が不明瞭というか身内受け的な中途半端さがあり
 とにかく色々と微妙なラインナップだったし。性差によるセンスの差だけではなかったか。
 まあ『セバ』のお陰で今まで読まなかった作家陣に触れ合えたのは有難かったですが。
 しかしこれからどうしよう。『Wings』を各号買うべきか,セバの載る号だけにするか・・・。

・つげ雨夜の『GUSH』の兄弟ものに萌えて仕方がなかったのは既に書いたとおりですが,
 その連載が終わってすぐのこの5月号から新たに始まった連載も結構ツボっぽくて驚愕。
 この人は前はもっとお馬鹿っぽい感じの話やキャラで絵が可愛いというだけだったのに,
 いつからこんな抑えた雰囲気というか色気みたいなものが出てきたんだろう。不覚・・・。

・『ルチル』でもついに子育てネタが始まり落胆しかけるも,思ったよりは悪くなくて安堵。
 本誌ではやはり最近始まった秋葉東子のエッセイ漫画が面白い。ノリが関西的かな?
 あとはvol.29でもしっかり萌えさせてくれた平喜多ゆや。元々薄い少年体型の描写が
 卓抜でエロかったのに最近磨きが。心情の微妙なエピソードへの落とし方には悶絶。

・単行本は藤谷陽子『ボーダーライン』と小鳥初夏『お屋敷でのひみつごと』に萌えまくり。
 前者はタイトル作の微妙なギャグっぽさに身構えたが軽妙な展開とキャラの魅力が◎。
 そして後半のシリアス含みの各キャラの微妙な歪みがリアルで好みかと。エロいし(笑)。
 後者は絵は良いし各キャラの微妙な外し方や描写の省略,ライトな笑いは大変好みだが
 話の薄さというか設定の無さや展開の唐突さが目についた気が。何か同人的になった?

・あと忘れてはいけない『青い芝生と甘い水』。自分が3話から読んでいたことを知り驚愕。
 (設定や展開からしてもっと続いている話だとばかり思っていたので。)そういう意味では
 情報的な収穫は多くなかったが,通して読むと改めて作品の柔らかい雰囲気に入れたし
 大人組のエゴも苦笑できる程に若人カップルの青さと真っ直ぐさが胸に飛び込んできた。

・夏葉ヤシはTLに辿りついていたんですね。この人のエロの妙な濃さからすれば当然とは
 思いましたが。というよりもういっそ普通に成人向けエロを描けば良いんじゃないのか?
 ただ最近のTLの隆盛とBLとの垣根の低さなどを見て思うのが,若い頃の自分が801に
 求めていたもの(に対応する澱み)の一部はTLでも解消できたのではないかという点で。
 何というか人の対応力や希求の強さには切なさめいたものさえ覚えてしまいますね・・・。

・Yahoo!のイッキ読みでつづき春の名作『Going to hell』が対象に入っていてびっくり。
 翌日仕事なのにもかかわらず思わず読み返してしまいました。やはり読ませる名作です。
 ついでにちょっとネットで評を探して某所で見つけた『萌えはないけど名作』との一言に
 思わず唸ってしまったり。確かに萌えは・・・いやでも絵柄ではないところで萌えないか?
 芸能界舞台なのに華々しさが少ないのも良くないのか?でもそこが本作の良識とも・・・。
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by bonniefish | 2009-04-14 23:59 | 801雑記 | Comments(0)
2008年 10月 31日

愁眠

別に病気をしたなどと言う訳ではないのですが,平日は残業や飲みがそれなりに多く,
休日は所用や惰眠を貪り部屋をろくに片付けずネット環境が悪いことが原因でして。

あとは801への体温が下がってきて来たことは事実でしょうね。読んではいますが。
コミックでは『どうしても触れたくない』(ヨネダコウ),『初恋の70%は,』(山中ヒコ)等が
単行本化されて改めて悶絶しましたしし,『オルタナ』(古街キッカ)にも唸らされました。

小説でも当たりが多く,『恋になるなら』(渡海奈穂),『雪よ林檎の香のごとく』(一穂ミチ)
といった佳作のほか,『Dearest Mail』(水月稜花)や,『君に捧ぐ恋の証』(楠田雅紀),
『手に入れたいのはオマエだけ』(成宮ゆり)といった高校生ものでHが濃い目のものも
堪能したりしていたのでした。ライト系エロでの突き抜けをお気楽に読むのもまた一興。

まあこんな感じで(さすがに感想の中身は書きますが)やっていくのもありですかね。
雑誌感想は止める決心が付かないのですが,まあ色々考えて見たいと思います。

10月に記事がないのは神無月として面白いかとは思いつつも,見栄えが悪いので。
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by bonniefish | 2008-10-31 23:59 | 801雑記 | Comments(0)