2008年 03月 04日
この週末は久しぶりに大阪を訪っていました。ハードな日程で正直疲れましたが。 大阪という街に対しては自分なりに有しているイメージがありますが,その一端は, かわいゆみこ女史の『未成年。』というBL小説によって培われたものであります。 特に冒頭の大阪環状線玉造駅でのシーンが,修学旅行で初めて大阪を訪れた際の イメージとも相俟って,強く印象に焼きついており,初読当時高校生だった私には, 手の届かない理想郷めいた空間としてのイメージを大阪に対し抱いていたのでした。 その後,私用や仕事で何度も大阪を訪れ,大阪への評価や印象も変わりましたが, それでも上述の憧れのようなものは実際の街とは遊離したような形で残っています。 いま改めて考えて見ると,私が少年期というものに対して昔から有している憧憬が, 『未成年。』という作品を通して,イメージ上の大阪に投影されたものなのでしょう。 今回の訪問時には『未成年。』を持参し久しぶりに読み返しながら街を回ったので, 虚実皮膜のあわいに漂うような,普段とは少し違った旅を楽しむことができました。 小説の楽しみ方にも色々あるのだなあと改めて感じ,読書意欲も高まりましたが, まず溜まりに溜まった感想を片付けねばならないことを考えると少し萎えもしたり。 【GUSH 3月号】 期待していたラインナップが微妙だったので少しテンションもダウン。 ◎:深瀬紅音『ポケット・センチメンタル』: 土地神視点での後日譚とはたまりません。 単行本のおまけにすべきだとは思いつつも。 〇:楢崎ねねこ『運命なのさ』: 攻キャラの魅力が全く見えてこないんだが気のせいか? 葛井美鳥『四号×警備』: エロ描写は上手いがこの2人が恋愛する理由が弱いかと。 和倉ゆのこ『そこから先へは入れません』: エピソードと顔のパターンに乏しいか。 △:氷室桜『人生は上場だ』: ちょっと説明臭さやテンプレ化が目立ってきたかなと。 カムロコレアキ『セカンド』: 雰囲気にやや頼る構成の割に絵が荒れていてはねえ。 ▽:岡田冴世『不本意!』,砧菜々『グリーングラスロード』,藤成ゆうき『恋愛必勝祈願』 ×:かすみ涼和『EGOISM』,越智千文『キスと蜜月』 スルー:祐也『彼と彼の場合』,金沢有倖『神の子』,羽崎やすみ『学園ルンバ』, 水野透子『スイート・ハニー・パパ』,新也美樹『うちのダーリン外国人』, 緋色れーいち『SCOOP!』,真先ゆみ『紳士は愛に欲望を隠す』
by bonniefish
| 2008-03-04 23:59
| 漫画感想
|
アバウト
カレンダー
ご案内
カテゴリ
最新の記事
記事ランキング
検索
以前の記事
2014年 10月 2013年 06月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 07月 2012年 05月 2012年 04月 2011年 08月 2011年 03月 2011年 01月 2010年 11月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 01月 2009年 04月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2004年 06月 2004年 05月 2004年 04月 2004年 03月 2004年 02月 2004年 01月 2003年 06月 2003年 05月 2003年 04月 2003年 03月 2003年 02月 2003年 01月 その他のジャンル
|
ファン申請 |
||