2006年 02月 11日

『子供の情景』

昨日の記事はあまりにあまりな点を取り繕ってみたり・・・。


さて、私が小説の側から801に嵌められたことは、以前本館の方に書いた通りなのだが、
自分から進んで購入してまで読むようになったのは実はコミックの方が若干早かった。
そのきっかけが、昨日も書いた黄毛あつき(京山あつき)『子供の情景』だったのである。

修学旅行でマガビーを読んだ時点で、煽り文句に対し昏い心の蠢きを感じてはいたが、
その後『b-boy vol.1』に載っていた第1作(同人上は2作目)を例の知人から借りた所、
当時は僅かに残っていたと思われる感受性になぜかびんびんと来てしまった訳で。
クーラーのがんがんに効いた自室で、1学期の期末試験の一夜漬けをしている時に読み、
あふれてくる涙を止められずに虚脱していた記憶は鮮烈だ(←まるで気違い沙汰・・・)。

なぜか幼馴染の友人に惹かれ、戸惑いつつもその情動に揺り動かされる少年の機微を
独特の味のある絵とセリフ取り、絶妙なキャラの動きなどで鮮やかに映し出す本作が
名作であることについては今でも疑いが無い。ラスト7ページで展開される告白シーン、
切ないという言葉などでは到底括りきれない少年期の感情の目映さはまさに悶絶もの。
描線の美しさと省略の巧みさが醸し出すラストシーンの官能さも類を見ないものだし。
ただ正直、当時なぜあそこまで感情が揺り動かされたのかは、今になっても分からない。
おそらくは個人的な体験によるものだとは思うのだが、トラウマでもあったのだろうか。

翌日は学校帰りに即、当時渋谷の109にあったComic Cityに赴いて単行本を購入。
他には丁度発売されていたマガビーの8月号と、なると真樹の表紙に惹かれて
『GENEROUS』の12巻を買った記憶がある(発行が半年以上前なのになぜだろう?)。
この3冊が初めて自分で買った801本ということになるが、今から振り返ってみれば
「原点にその後の全てが表れる」というのは本当かもしれないなあと思ったり。

因みに当時は目茶目茶に気恥ずかしく、他の漫画と一緒にレジに持っていったものの
頼まれ物を装って会計を別にしてもらっていたほどだ(レシートと袋を分けてもらう)。
自意識過剰とは分かっていても若い女性のレジに並べずタイミングを計ったりしてたし。
このような習慣は1年近く続いていたが、受験生になって神保町を使い出した辺りで
レジの人間に対しての耐性は付いた。それでも臆せずレジに出せるようになったのは
社会人になってからのことだし、未だに売り場で右往左往するのも書いた通りで・・・。


なんだか最近昔話モードになるのは、確実に目の前の困難からの逃避ですな(苦笑)。
改めてみるに語れるネタも少なくなさそうなので、この路線で行ってみますか・・・。
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by bonniefish | 2006-02-11 23:59 | 漫画感想 | Comments(0)


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