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2011年 08月 25日
すっかりご無沙汰しておりますが,奇特な皆様に向けて一応のご連絡をいたしたく。
諸事情がありまして,私は今禄を食みつつも米国中西部の空の下におります。 諸々の制約から,「その日,僕たちの爪と歯は。」と「放課後は秘密のふたり」のみを 持ち込む予定だったのですが,幸いにも在米中も801環境には恵まれそうでして, 諸々の幸運ににただ感謝するだけの毎日です。持って生まれた幸運だけは多いようで 我が人品の貧しさに鑑みるとただただ申し訳なく思うばかりなのですが・・・。 環境の激変を前にして,管理が困難であった一部書籍の処分を始めたのですが, 業はやはり深いようでなかなか売却や処分への思い切りをつけるのが難しく, しかも一部の新刊についてはいまだに購入を続けていますので(実家に送付), 出国中も楽天の「プラチナ会員」が余裕で維持できそうな状況です(笑)。 自分が環境の変化に(経験したことがないことに)弱いことに驚いていますが, ともあれ,生活が落ち着けば余暇はむしろ増えるものと予想されますので, ここを閉じることなく何某かを記載していきたいとは思っております。 ・・・最近私事での筆禍が多いので気をつけたいところですが・・・。 2011年 03月 16日
2月1日から研さんを兼ねた異動となり,夏からに向けての準備も本格化し始め,
ようやく諸々に慣れ始めて落ち着きを取り戻しつつある中で此度の惨事の報に触れ, 哀悼の意と今後の情勢への不安感と実際の日常生活上の若干の支障などの影響で 気がそぞろになることを防げずにいる今日この頃です。一刻も早い回復を祈念します。 私も自宅まで職場から2時間弱歩いて帰宅したり,部屋の本が結構崩れたりしましたが, 特段の被害はなく,残業自粛令に従い自宅で布団に包まり積ん読本を消費しています。 注文した本は楽天のシステムトラブルや今般の輸送情勢等もあり到着が遅れていますが それでも積ん読本を消費しきることはおよそ無さそうでして・・・。どうしたものか。 年明け以降の801の状況ですが,チェックしていなかったGATEAUレーベルのコミックを たまたま買ってみて,なかなかに好みの佳作が揃っていることに驚きまして,慌てて 各通販サイトを回って既刊を買い集めて読みふけり,一人で悦に入っております。 遅れて創刊したアンソロは迷走の度合いが高いようですが,今後には期待大かなと。 ここにきて『CANNA』や『BOYS BLUE』などのそれなりに粒ぞろいのアンソロや雑誌が 立て続けに創刊されていまして,業界の動向がどのようなものか気になるばかりです。 あと気になっているのが秋葉東子の『オレンジデイズ』のセリフに出てくる英語ですね。 連載当時も気になったのですが,中学英語の短文の中に複数の間違いがありまして・・・。 まあ主人公の高校生のヒアリングの問題?の解答?として話している英文ですので, わざと間違えている可能性も無くはないとは思うのですが。ちなみに以下の文章です。 "It take me about twenty minutes to go to get to school." 『学校に行くのに20分ほどかかります』という和訳がついていますが・・・。 "It takes about twenty minutes for me to go to school."ではないかと。 (三単元のs,meの位置と前置詞,複数のs,謎のto getという感じでしょうか。) しかし相変わらずの重箱の隅をつつくネタは人格の歪みの賜物としか言いようもなく。 ただ編集の方も気づかなかったんでしょうか。結構こういう点のスルーは多い気もして。 2011年 01月 02日
あけましておめでとうございます。本年もご愛顧の程,何卒よろしくお願い申し上げます。
本年は諸事情あって実家でのんびりと新年を過ごしております。束の間の平穏でしょうか。 今月末には内部異動がありますので,何かと気ぜわしいような更に暇になるような・・・。 さて,年明けらしく,昨年読んだ801漫画及び小説の各十傑をまとめてみようと思います。 とはいえ細かい順位まではつけませんので,基本的に順不同なものとご理解ください。 一応各作家につき1冊という縛りはつけた上で,適宜コメントしていくスタイルを取りました。 また,楽天の購入履歴を元に記憶喚起していますので,他のサイトから購入した書籍は 選考対象から漏れてしまっている可能性も否定できませんが,まあご愛嬌ということで。 〇コミック ・平喜多ゆや『ミラクルだとか恋だとか』 全作品が良い作家ですが,表題作のカップル2人の初々しさと,本人的には微妙らしいが 太い描線が非常に官能的で好みな「駆けて恋して」が入った(受の暴走も良い)本作を。 ・志々藤からり『この恋に落ちてこい』 801的な運動部ものには弱いのですが,この自意識過剰でツンデレな主人公があっさり 攻に懐いた上,双方が意識しあって恋に落ちていくまでの流れがもうたまりません。 ・宮城とおこ『遠い日の蝶』 「G線上の猫」シリーズの番外編は,全く大人になれない年上組の痴話喧嘩もの(?)。 まあどこまでもこの作家らしさを貫いた上ですべてが大団円ということでよろしいかと。 ・やまかみ梨由『アンチロマンティストの憂鬱』 まだ話が途中なのですが,原作由来と思われる受の心情の揺れやら攻の言動の描写が 絵師の表現力もあいまってなかなかの好作かと。野守絵で見たかった気もしますが・・・。 ・二宮悦巳『ももいろ倶楽部にようこそ(1)』 これまた漂流するなりに激濃な萌えが詰まっていてなんともコメントに困る作品ですね。 力量がある人が楽しみながら描く作品はやはり強いなあと。理屈抜きで楽しんでます。 ・つげ雨夜『愛をください』 この作家にもこんなにハマるとは思わなかったなあ。全ては『兄弟日和』からなんですが。 独特の明るさやライトさに恋情の機微やさりげないエロが良いアクセンとになって良い。 ・菊屋きく子『甘い恋の育て方』 この人独特のかわいい感とぐるぐる振りは社会人を描いても変わらないし,それはそれで ありかなと思わせる辺りは流石かと。個人的には学生ものの魅力がたまらないですが。 ・大月クルミ『初恋カンタータ』 この辺りから好みが強くなってきますが,この人のあっけらかんとしたエロが結構好みで。 キャラも魅力的だしエロさもあるし,原作付きでシリアス系のとか描かないだろうか。 ・ぢゅん子『キミノート』 キャラのぐるぐるした可愛さにそぐうHシーン(しかもエロい)にはなかなか得難いものが。 年寄りには眩しい面も強いですが,最近これはこれで別次元で愛でるようになった感が。 ・しのぎじゅん/飛柳槞『恋は放課後に』 こういうスタンダードなネタを,良い意味で古さを残した絵で描かれるとかなりツボだなと。 学生ものが中心で,懊悩と青さが感じられるあたりも良いですね。野球少年には悶絶。 上記の他にも,新作がコラボ1冊に留まった三池ろむこや,雰囲気色やネタでの勝負感が 強まったのが惜しい日の出ハイム,ベタでギャル臭もするが好感がもてるやしきゆかり, 強いショタ色の中にも懊悩とエロを活写した牧本一子,やはり古めの絵で描く濃厚なエロが 個人的にツボな月河ユウヒ,お馬鹿さと淫猥さが奇妙に同化するタカヒサ亨等が出色かと。 次は小説についてですが,記事を改めましょう。とりあえずタイトルのみを(後で消します)。 More 2010年 11月 28日
水曜日に勤務先に着いたあたりから兆候はあったのですが,木曜の同期飲みを経て悪化,
週末は基本的に寝るか横になるか毛布に包まるかという生活でした。未だ微熱等が・・・。 おかげで月曜が締切り予定の仕事が碌に進んでおらず,周囲にはご迷惑を掛けそうです。 最近法事が続いたのですが,そこで従姉妹の子供達(7歳と4歳)のお相手をすることに。 本格的に子供と遊ぶのは,大学のサークルにOBとしても顔を出さなくなって以来なので, もう8年ぶりくらいなのですが,とりあえずはスキルがまだ通用するようなので一安心。 ただそれなりに酔った状態だったのに,2人から激しくせがまれた結果一緒に入浴して 面倒を見なければならなかったときはかなり心身ともにへとへとになりましたが・・・。 さて,体調が悪いにもかかわらずあえて更新をしているのは,先日鷺沼やすな女史の 同人誌を購入していたところ,改訂版を作られたとのことでわざわざご送付いただき, 新旧の原稿を読み比べて文章の美しさの妙と心情描写の深まりに悶絶したためでして。 以前まんだらけで『その日,~』の後半部分「僕たちの宝の地図」が掲載されていた 小説Eclipseを購入し読んだ際にも思ったのですが,彼女の改稿は本当に鬼神の技で それまででも十分に情景を活写し心情の機微を濃やかに捉えていたにもかかわらず, 改稿後の作品を読むと,この描写・文章・作品の完成形はもうこれしかないという程に ただ感じ入ってしみじみと読み耽ってしまいます。読者としての至上のひと時です。 こればかりは直接体験していただくほかは感得し辛いであろうことは認識していますが 完璧と思えていたものへの修正があるべき所に納まりより壮麗になる様を見るにつけ その描写力とセンス,さらにはより高い完成度を求める姿勢やそれを成し遂げる力量に 惚れ惚れとしてしまう訳です。本当に風邪など吹き飛んでしまいそうな贈り物でした。 私も一応職業柄文章の作成が欠かせないのですが,表現力やそれを支える思考力には 常々苦労させられていますので,このプロ意識には本当にあやかりたいものです。 (もっとも私の場合ごく一部を除いて文学色は必ずしも要求されないのですが。) そもそも人生全般に漂う「バイト感覚」的な部分を払底する方が急務な気はしますが。 2010年 11月 16日
しばらく接遇が必要な仕事がないことから,書類仕事が本格化するまでの2週間ほどを
比較的穏やかに過ごしています。とはいえ早ければ来年2月に内部異動なのですが・・・。 先週末には日直を急遽交代してもらい鹿島臨港線に乗りに行けたのは収穫ですかね。 また,鷺沼やすな女史のサイトが移転され,オリジナル小説が充実して嬉しい限りですが, さらには通販が再開されたことから,早速未入手の同人誌を注文して読み耽っております。 特に『夢の卵』の番外編については,各登場人物の後日譚(一部は前史)となる日常が, 等身大で濃やかに,共感性を持って描かれており,とても懐かしい彼らと再びめぐり合い しばし同じ作品世界と時間を共有する喜びを,心ゆくまで堪能することができました。 まだ総ての本を読みきってはいないので,残りの購入分を読むのがとても楽しみです。 さて,またぞろ畏友から百合の本を借りて読みましたので,簡単に感想を挙げておきます。 最近なぜ801の感想も書かずに百合の感想ばかり挙げているのか理由を考えたのですが, 単に借りた本を返却する前に感想を書かなければならないという身も蓋もないものでして, 締め切りという物の持つ偉大な効用に改めて感じ入った次第です。我ながら怠惰な・・・。 流石に反省はしておりますので,年内に朝丘戻。や上記同人誌の感想は書きたいなあと。 まずは『つぼみ vol.7』。厚い割には個人的には読み応えがあまりなかった印象かなと。 やはり一番面白く読めたのは水谷フーカの『ロンリーウルフ・ロンリーシープ』ですかね。 一見タイプが違うがシャイさなどが似合いの二人がぎこちなく距離をつめる描写はお見事。 今後2人が親交を深めていく様子がどのように描かれるのか非常に楽しみになる作品です。 流されるままに読み始めた百合ですが,水谷フーカを巡り合えたのは幸運だったかなと。 既刊の単行本3冊も各々ジャンルが違うのに彼女らしい持ち味が出ていて楽しめましたし。 きぎたつみの『ロンサム・エコー』は中篇ということもあり後篇で話がどのようになるか 興味は惹かれつつも,少し説明が少ないというか設定に甘えているような節もあるような。 とりあえずは次号が待たれますが,きれいには纏まりきらないような予感がします・・・。 ナヲコの『プライベート・レッスン』は,慕っている従姉に親しい先輩がいることを知り, これを機に自分の気持ちや相手との関係を見直し始めるという展開はなかなかですが, やはりどうしてももう一段深い描写や展開を期待してしまうのは勝手な祭り上げですかね。 先輩のピアノ演奏の描写や,主人公が先輩との会話を受けて自分の心を見つめ直す姿は もっと描き込んでも良いのではないのかなあと思いました。それでも満足していますが。 後はお調子者の主人と尽くす家政婦というベタなりに楽しめたかずといずみ『めとらば』, 勘違い系編集と対人スキル0作家のかみ合わせが面白いコダマナオコ『レンアイマンガ』, 味のある絵と会話の妙で女子高生同士の微妙な関係を活写した由多ちゆ『わたしの花』, キャラの動きがわざとらしく見えるのが惜しい三谷知子『ニックネーム・アパート』 といった辺りには触れておくべきかなと。やはり琴線に触れた作品は少ないですね。 逆に,大朋めがね同様男性読者に受けそうな磯本つよし,暴走ぶりが顕著な玄鉄絢, 相変わらずなカサハラテツロー,吉富昭仁,といった辺りが売れ線なのでしょうが・・・。 続いて『つぼみ vol.8』。これは水谷フーカが掲載されていない分さらに印象が薄くて。 きぎたつみの『ロンサム・エコー』はまさかの百合カップル間のDVネタから一気に展開し 最後には主人公2人が明るく笑い会うコマで大団円を迎えるという割と力押しな感じに。 この理事長の孫娘的な真っ直ぐな怒りというのは紺野キタの『Cotton』でも描かれており 個人的には好きなネタなのですが,ちょっとこちらは尊大に過ぎるし権力を笠に着ていて 正直若干マイナスかなあと。あくまで個人的な好みですし魅力的なキャラでもありますが。 ナヲコの『プライベート・レッスン』は先輩からまさかの心境告白を受けるという話に。 主人公のぐるぐる感も唐突な印象があるのですが,先輩が数回会っただけの主人公に 最大の秘密を割とあっさりと話してしまうという展開には若干の違和感も覚えたり。 特に先輩がなぜ恋情を抱くようになったのかはどこかでフォローしてもらいたいなと。 全般にあと1.5倍くらいのページを使って描写が尽くされればより良いように思います。 宮内由香の『夏の思い出』は幼時に年長者の気まぐれに翻弄され取り残された側の感傷を 淡々と切り取った佳作で,回想の独特の妖艶さと主人公の透徹した哀しみのよう心情が リアルで芳醇な余韻を残すものでした。それぞれの初登場コマの顔の影が良いですね。 由多ちゆの『神様とあめふらし』は美少女側のキャラが作り物めいてややあざといが, 雨女の等身大のキャラには好感が持てるし,2人の交流についても独特の間合いと空白を うまく使ってよい雰囲気で描けている辺りは悪くないかなと。今後の成長に期待ですね。 あとは先号とかぶらない範囲でのみコメントしておくべきものについて簡単に触れると, 主人公が反省するというベタな展開だが大団円で安心できたかずといずみ『めとらば』, 編集者のお見合いに揺れる所で終わり次が気になるコダマナオコ『レンアイマンガ』, やや苦手だが目を引く独特の絵と壊れたキャラが印象に残る鈴菌カリオ『花と星』, 辺りかなと。あと小川ひだりはやりすぎですし,縞野やえも男性読者には受けそうか。 やはりこれだけ読んでも『ひらり、』の方に親和性を感じることは否めないのですが, 次号は水谷フーカが載りますし,鈴木有布子や関谷あさみも載るということなので, とりあえずは読んでみたいと考えています。ただ,肝心のナヲコ作品が載らないので 畏友が同号の購入をためらっているのが問題なのですが・・・。若干出資しますかね。 (自分の場合はマニア根性から手を出したアンソロは総て買い揃えてしまうので, 同種の問題は生じたことがありません。これはこれで財布と本棚に厳しい訳ですが。)
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